新学期迫る!安全な給食を子どもたちに

8月7日、柏の市議選の開票が行われた。
市民ネットから新人の清水由美子さんがチャレンジしたが、次次点で落選。
大変残念な結果だった。
私も何度か応援に駆け付け、街宣活動やウグイス、電話かけをしたが、
中味のある候補者として柏市民に心から訴えることができた。
清水さんはチェルノブイリ原発事故の後、柏市が設置した放射能測定器を使って
協議会の仲間とともに食品中の放射能値を調べてきた。
福島原発後、にわかに「脱原発論者」となった候補者たちとは違う。
また、昨年は「柏市のお財布事情」という市民版の財政白書もつくるなど、
いろいろな分野での市民活動を続けてきた人だ。
活躍の場を議会に移し、広げて欲しかったが、本当に残念、無念。

柏市といえば、県内でも放射線量の高いホットスポットであることが確認されている。
その柏市が5日に給食の食材を独自で検査すると発表した。
県内初となるが、県内の民間検査機関に委託するという。
全品検査ではないが、主な食材をサンプル検査し、結果はHP等で公表される。
市内23の公立保育園と61の小中学校のすべての給食が対象になる。

先日の代理人会議でも各市の給食の安全性確保についての取り組み状況を
情報交換した。
野田市でも独自の検査を検討しているとのことだったが、だいたいの市は
流通しているものに問題はないとの認識で食材の産地確認と念入りな洗浄で対応している。

とりわけ主食であるお米は、安全なものを子どもたちに食べさせなければならない。
新米から放射性物質が検出されないか、注目されているところである。
今朝の新聞では、収穫前の米の放射性物質の予備調査で多古町の5地点からは
放射性物質は「不検出」だったと報じられた。
9日に県が発表したが、全国で初めての検査結果とのこと。
まずは、一安心だが、本調査は今月下旬に行われ、出荷の可否はその後になる。

5月に国が県を通して市町村や農協、漁協、酪農組合に300万円程度の
簡易な放射能測定器の導入を呼びかけ、7月中旬現在で県内10市が
国の2分の1補助金を利用しての購入をしていることが分かっている。
我が佐倉市は手をあげなかったが、給食の安全性を少しでも確保するために
独自で測定器を購入し、チェックするべきだと働きかけも行ってきた。
その後、どのように検討されているのだろうか?
国や県の動きをあてにしていては、後手後手の対応にならざるをえなまい。
子どもたちを放射能から守らなければと本気があれば、待ったなしだ。

お盆休みが明ければ、新学期はもうすぐ。
新学期が始まれば、学校給食もスタートする。
まして保育園は年中無休である。
千葉県や佐倉市に出されている夏休みの課題…「給食の安全確保」。
猛暑のなか、担当職員の方々は宿題をするのに四苦八苦してくださっているだろうか?
夏休みの宿題が終わらないと深夜まで格闘していた息子たちの姿が
記憶に新しいところだが、ぜひ首長ら自治体トップに掛け合い、
獅子奮迅をお願いしたい。
そういう私も今日からしばらく郷里に帰省する。
たまった夏休みの宿題を少しでも片付けたいと思う。
猛暑の折、皆さまくれぐれもご自愛ください。