八ッ場ダム訴訟7周年集会

12月17日(土)
諸般の事情により、長らくブログをお休みしていました。
この間、12月議会も始まり、八ッ場ダム問題も正念場を迎え、
東奔西走していたのですが、報告ができず申し訳ありませんでした。

この数週間、八ッ場ダム検証結果を受け、推進派と反対派が国会の内外で
攻防戦を繰り広げています。
連日のメディアでは前田大臣による建設ありきの報道が目立っています。
2年前にダム中止宣言をした前原政調会長の発言の捉え方も各社それぞれ違い、
民主党内の反対派議員の動きも加速、一進一退の様相を呈しています。

ストップ八ッ場ダムの運動を20年来続けてきた市民団体のメンバーとともに
私たち1都5県議会議員の会も国会議員のロビー活動や集会を開催するなど、
この数か月間必死のがんばりを続けています。
一方、住民訴訟の裁判の方は、東京地裁の控訴審に移っていますが、
千葉では進行協議のみで法廷は開かれていません。

17日は年に1回の訴訟報告集会。
同日程で開かれた地元佐倉でのシンポジウム「重い障害がある人々と
佐倉市でともに暮らすためには?」に前半参加し、佐倉駅3時23分の
特急に飛び乗り、水道橋の会場に到着しました。
会場はすでに満席で用意した資料は売り切れ、150人余りが参加していました。
満入り御礼

ちょうど6都県の仲間による活動報告が行われているところで
千葉の会からは松戸の武笠さんが発表してくれました。

今回の基調講演は今本博健さん。
京都大学名誉教授の肩書を持ちながら淀川水系流域委員会の委員長も務め、
ダムに頼らない河川政策への転換を訴え、脱ダムを実践してきた河川工学の
第一人者です。
今本先生のご講演は聞きそびれましたが、八ッ場あしたの会のホームページで
ユーチューブをアップし、早速見られることになっています。
私も議会が閉会したら、じっくり見たいと思います。
会場からの質問に答える今本先生。
CIMG0431.jpg

集会後のお疲れさま会で今本先生と同じテーブルになり、
「八ッ場ダムをいま止められなければ、河川哲学の転換ができない。
中止するまで最後の最後まであきらめない」と熱く語られました。
日本で最高齢(114才?)の人に倣い、あと40年はがんばるとのこと。
心強い限りです。
ビール好きの先生に感謝をこめて何度もおつぎしました。

さて、千葉県議会も明後日20日が閉会日。
八ッ場ダム中止の意見書にも賛成討論をする予定です。
明日は医科大学の誘致を求める議員連盟の世話人会があり、
午前中から県庁にでかけます。
ということで、これから討論原稿づくりに励みます。

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