県立病院を視察(その1)

2月3日(金)
先月末は26~27日に県立病院と館山方面、30~31日は青森と視察が続き、
大忙しの毎日でした。
青森から戻った翌朝は疲れがとれなかったのですが、約束があるので県庁に
出かけたところ、昼過ぎから具合が悪くなってしまいました。
これはマズイと思い、用事を済ませて早めに帰宅し、何とか持ちこたえました。
まさに綱渡りの毎日です。

1月26日(木)は、会派メンバーとネットの市議(千葉・市原)で
県立3病院と千葉リハビリテーションセンターを訪ねました。
午前9時半に美浜区幕張メッセ近くにある精神科医療センターに到着。
林医局長、石川看護局長、山田事務局長、大岩医事管理課長が対応して
くださいました。

前方に海が広がる屋外テラスからの眺め
CIMG0476.jpg

昭和60年に開設し、精神医療センターの第1号(現在は全国に88ヶ所)。
当時は精神病者の社会からの隔離を主目的とした緊急対応が精神科救急と
考えられていたが、治療しできるだけ早く地域での生活が可能となるこを
目的とした医学モデルを日本で初めて実践しました。
今では当たり前になった「施設から地域へ」の先駆けとなった由緒あるセンター。

石川看護局長から個室の説明を受ける
CIMG0478.jpg

ベッド数は50床、平均在院数は44.5日。
一方、民間病院を含めた全国平均は340日であり、短期集中治療と
社会復帰を可能にするためにデイホスピタルと呼ばれるデイケアや電話相談
など24時間対応する情報センターやアフターケア体制をとっています。
外来患者は10年間で1.6倍になり、待合室のソファーを3倍にしたとのこと。
研修医の希望も多くあり、ソーシャルワーカ11人が退院後のアパート探し
を含め親身にサポートしています。

ハード面では築27年で給排水管や空調設備が老朽化し、最新の医療機器への
対応が難しくなっているとのこと。
救急医療センターとの合築の話があるが、ソフト面でも精神と身体の合併症、
自殺のケアに対し、両センターが一体化するメリットはあるようです。

その後、少し離れた磯辺地区にある救急医療センターへ。
小林センター長、伊部看護局長からお話を伺いました。
こちらは昭和55年に開設した県全域を対象とする第3次救急医療施設で
全国的にも数少ない独立型の救命救急センターです。
24時間診療体制で重症患者に対する救命救急処置を目的に専門医療を
行っています。
入院患者の3分の1が循環器科、3分の1が脳外科で、100床を43人の
ドクター、160人の看護師で対応しているとのこと。
ここでも精神科医療センターと一体化し、連携することで、自殺を図った患者
さんのケアが充実できるという話をお聞きしました。
救急搬送にかかる時間は全県平均で37分、都市部では受入れ交渉に時間が
かかり、ネットワークがあってもリアルタイムでの情報共有が難しい、
コンピューターだけでは無理で、人と人とのやり取りが重要なのだそうです。

救急車でまずはここに運び込まれる
まずはここに

小林センター長がてきぱきと説明。さすが救命救急医!!
ここで応急処置

早朝カンファレンスの部屋はすし詰め状態…
カンファレンス
この狭い部屋に20人超が集まって打ち合わせとは、朝の通勤ラッシュさながらの光景…。