いろいろな働き方

9月19日(水)

今日は9月議会の開会日。
午前中は雨模様の予報でいつもより早く県庁へ。

会派の変更や知事による議案の提案説明があり、30分ほどで終了。
会派室に戻り、急きょ住宅課の方にヒアリングをお願いする。
市民ネットの初代県議でもある美浜区の岩橋さんから「県営住宅の現状
を知りたい」との連絡があり、会期中は職員の方々も私たちもなかなか
時間が取れないだろうからということでの急な設定。

美浜区は中高層のマンション、URや県営団地があるが、入居者も年々
高齢化し、エレベーターがないところでは階段の上り下りができず、
日常生活が困難になっている事例が増えているそうだ。

岩橋さんが代表を務めるNPOたすけあいサポートアイアイでは、
美浜をはじめ稲毛や花見川区などのエレベータのない5階建て中層団地で
通院やデイサービスなどへの通所、法事や季節の行事などの時、
階段昇降機スカラモービルを使って外出のサポートをしている。
2008年に事業を立ち上げ、初年度の利用回数は100回、昨年は250回と
年々利用者が増えているが、採算が合わず年間30万円ほど出る赤字は
他の事業で穴埋めしているそうだ。
また、増え続けるニーズに対応するためには、地域で同様のサポートが
できる活動団体を立ち上げていくことが理想的とのこと。
困っている人たちが笑顔になる活動を地道に続けている姿に
頭が下がる。

県営住宅でもエレベーターの後付けが進められているが、
設置には住民の合意が必要であり、またそれに伴う家賃値上げや
構造的に難しい団地の問題などもあるとのこと。
急なヒアリングだったので、後ほど資料をお願いしたが、高齢化への
対応はまさに官民挙げて知恵を出し合い、取り組んでいかなければ
ならない問題だ。

家に帰ると、色とりどりの佐倉産の有機野菜が待っていた。
今回の目玉は、ユニークなかぼちゃと大きな白なす
お野菜

佐倉市内で新しく有機農業を始めた農業者がつくった採れたての野菜を
障がいのある人たちが週一回届けてくださっている。
今年7月から始まった「佐倉市におけるユニバーサル農業促進事業」と
いうモデル事業に協力しているのだが、毎回とても楽しみだ。
この事業は、県の環境生活部県民交流・文化課が今年度実施している
市町村モデル事業で、佐倉市と新規農業者、障害者福祉事業所等が
連携し、地域循環型の農産物流通モデルを確立しようというもの。

野菜や農産加工品をつくっているのは、吉竹農園、多菜園、いずみ農園
の皆さんでここ1~3年前に佐倉で農業を始めた方々。
農作業や仕分け、配達をするのは、めいわ(社会福祉法人愛光)、
オソロク倶楽部(社会福祉法人印旛福祉会)、とんぼ舎さくら(生活
クラブ風の村)の皆さん。

働くことは収入を得るだけではなく、人や社会とつながり、
生きる喜び、生きがいを得ることにもつながる。
まだまだ始まったばかりの「ユニバーサル就労」の取り組み。
地元佐倉でも、大きく広がってほしいと思う。

 

千葉県議会

前の記事

働くとは