おゆみ学校と乳児院へ(1)

7月23日(火)

前日に引き続き、会派の視察。
市民ネットの市議代理人3人も加わり、おゆみ学校と県立乳児院へ。

初めに訪れたのは、児童自立支援施設のおゆみ学校。
現地は緑豊かな山の上にあり、広い敷地にプールやグラウンドもあった。
私たちが到着すると、ちょうど男子学生の入校式の最中で
終了後、佐川校長はじめ職員の皆さんにレクチャーしていただいた。

ここおゆみ学校は千葉市中央区生実(おゆみ)町にあり、
明治42年3月に「感化院」としてスタートした。
その後、児童福祉法が施行され、名称が「教護院」に変わるなどの変遷を
経て、現在は小学生から高校生まで42人の子どもたちが生活している。

男子3寮、女子2寮があるが、年齢による生活時間の違いなどもあり、
一緒に生活することは難しくなってきている。
中卒の子どもたちの自立訓練のために別棟の寮が求められているところだ。

入ってくる子どもたちの家庭環境、困難を抱えている状況を聞くにつれ
個人の問題にとどまらない社会的背景があることを再認識した。
説明後、施設内を案内していただく。

今にも天井が落ちてきそうな体育館(講堂)
体育館

こちらは男子寮
男子寮1

中は整理整頓され、居室も含めてとてもきれい!
男子寮2

野球や水泳、バレーボールなどの大会で良い成績をおさめているとのこと。
勝利に喜ぶ元気いっぱいの写真とたくさんのトロフィーが飾られていた。
男子寮3

こちらは食堂
食堂

入所するまでは生活のリズムが崩れていた子どもがこちらで集団生活を
送るなかで基本的生活習慣を身につけるが、退所後また元の生活に戻る
ことも少なくないとのこと。
ひとり親家庭も多く、働きづめで子どもを顧みる余裕がないことも
大きな原因の一つ。
退所後の子どものアフターケアをする家庭支援専門相談員が足りない。
全体的に老朽化した施設の建て替えも含め、ソフト・ハードの両面で
今後の施設のあり方をじっくりと検討し、早急にビジョンを示すことが
求められている。

プールで元気いっぱい泳いでいる子どもたちの表情はとてもいきいきと
していた。
昼夜を問わず、熱心に子どもたちを指導してくださっている先生方や
スタッフの皆さんの尽力に改めて感謝。
お忙しいところ丁寧にご説明いただき、本当にありがとうございました。