原発回帰のエネルギー基本計画は、No!

12月30日(月)

今年も残すところあと1日。
年が明けると、福島原発事故から3年が経過したことになる。
月日が経つのは早いが、脱原発への道筋は思いのほか遅い。
特に自民党政権に戻ってからは、脱原発どころか原発回帰に逆戻り
しようとする力が動いている。

そんな中、安倍政権は年明けの1月に「エネルギー基本計画」を閣議決定
しようと、今月6日からパブリックコメントを募集している。
政府の示す計画は、原発を重要なベース電源とし、しかも核燃料サイクル
政策も引き続き着実に推進するというとんでもない内容。

2012年に経産省審議会の議論やパブコメやその他調査の結果で得られた
「国民の8割以上が原発ゼロを選択」という民意をまったく無視した
方向転換である。
国の将来の方向性を決める重要事項であるのに、国民の声を聴く手段が
パブコメのみで公聴会さえ開かれず、まして正月休み明けの6日が締切日
というのは、国民をだまし討ちにする行為ではないか!

しかし、そうはいってもパブコメ締切りまでに数万を超える声が必要だ。
下記にパブコメの提出方法やエネルギー計画の問題点が書かれているので
ぜひアクセスしていただき、意見の提出をお願いします。

「パブコメで未来を変えよう」
【重要】2014年1月6日(月)まで:新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた御意見の募集について

昨日29日、自民党で脱原発を掲げる「エネルギー政策議員連盟」
(代表世話人:河野太郎副幹事長ら)が政府のエネルギー基本計画を
抜本的に見直すよう求める提言案をまとめたそうだ。
原発を「過渡期の電源」と位置づけ、再稼働推進を明記する政府の
基本計画と一線を画し、1月上旬の会合で最終確認後、政府に
提出するとのこと。

昨年の衆議院選で自民党が「原子力に依存しない社会の確立」を公約した
事を踏まえ、依存度を下げる工程表を示すべきだと主張しており、
原発の新増設やリプレースを含めて認めない姿勢を明確にした。
また、運転開始から40年経過した原発や高速増殖炉もんじゅの廃炉、
使用済み核燃料の再処理も行わないとしている。

先の衆議院選千葉9区で当選した自民党の秋本真利議員も
河野太郎さんとともに脱原発を目指し、活動している。
先日、秋本さんから「エネルギーフォーラムin佐倉」のご案内を
いただいた。
河野さんを佐倉にお招きし、再生可能エネルギーやプルサーマルほか、
幅広くエネルギー問題をディスカッションする企画とのこと。

★1月11日(土)午後1時30分~佐倉市志津コミュニティセンター
で開かれるので、関心のある方は、秋本議員事務所までお問い合わせ
ください。(先着70名限定とのこと)

安倍政権のエネルギー政策に「一石を投じたい」という今回の提言案に
ついても、お話が伺えるのではないだろうか。
独走態勢が強い政府与党内でこのような動きがあることを心強く思う。

今年は国政に加え、県政でも心が折れそうなことばかりが続いたが、
自分自身のメンタルヘルスにも留意しなければならない。
何よりも心ある人と交流し、美しいものに触れることが一番!

というわけで、今月23(月・祝)に妹と恵比寿にある山種美術館で
開かれている特別展「小林古径 生誕130年記念 古径と土牛」に
足を運んだ。

山種美術館
エントランスにて

明治・大正から昭和から亡くなるまでの70年もの間、中国画や
西洋画の影響を受けながら、日本画の新様式を確立した作品は
どれも繊細で息をのむような美しさだった。

対象物を正確にうまく写実しようとしたのではなく、対象の本質をいかに
捉え、伝えられるのか、真摯に絵筆をとった姿が目に浮かぶようでもあり、
精魂込めた作品に心揺さぶられたひとときだった。
来年も美しいものに触れ、本質を見極められるよう精進していきたい。

古径と土牛

今年もいろいろな方面の方々に教えられ、さくらネットのメンバーはじめ
たくさんの方々に支えられた1年でした。
本当にお世話になりました。

まだまだ未熟者ではありますが、来年は40代最後の年。
誠実に地道に努力を重ねていきたいと思います。
来年もよろしくお願い申しあげます。
皆さま、良いお年をお迎えください!