給食はからだと心の栄養です

12月13日(日)

県議会も一般質問が終わり、先週から各常任委員会がスタート。
所属する生活環境・警察常任委員会の審議は、15日(火)になります。
昨日は関係資料を読んだり、たまった家事を片付けていましたが
夕方から千葉へ。
「夜間定時制高校の給食を守ろう!千葉県民集会」に参加しました。

今年度から東葛と千葉工業の給食が「試行的廃止」され、私たち会派では
6月、9月、12月議会とこの問題を本会議で取り上げてきました。
学校現場からの話をじかに聞き、昭和31年施行の夜間高校学校給食の
法律の趣旨にもとることをするのか、生徒たちの生活実態を直視しているのか
と怒りを持って当局の姿勢を質してきました。

ところが、今年11月に「夜間定時制高校の給食のあり方について」という
報告が出され、来年度から給食を「試行的廃止」する対象校をさらに
3校増やし、引き続き検討するとのこと。
「試行的廃止」とは、どういうことでしょうか?
「試行的」であろうが、学校現場にとっては「廃止」されることに他なりません。
そのための手立てを学校も生徒も考えなくてはならないのです。

17ある定時制高校の給食に係る費用は、今年度約9900万円。
プラス3校廃止の来年度は、約7200万円の見込み。
経費削減が本当の目的ならば、八ッ場ダムをはじめ無駄な公共事業に
数百億円もの税金を垂れ流している県財政のあり方こそ正すべきです。

昨日の集会では、「試行的廃止」とされた各学校の先生方や卒業生の
方々からお話を聞きました。
現在学校で学んでいる生徒さんからも「集会に参加したいが、アルバイトが
入っていてこられない。給食は絶対になくさないで」とメッセージが
寄せられました。

どの発言も切実で思いに溢れていましたが、特に卒業生の方々の
お話しは胸に迫るものでした。

2002年から東葛高校で学び、主婦と仕事を両立させ、卒業したOさん。
・当時は自校式の給食でほとんどの生徒が給食を食べていたが
デリバリー式(仕出し弁当)になって、喫食率が低下したこと。
・栄養バランスの良い食事は経済的にも助けられたし、先生・生徒のみんな
でとることで良いコミュニケーションの場ともなっていた。
・休んでいる友人の心配をしたり、給食は心までも温かくした。
・給食に感謝、教育はビジネスではない。

千葉工業を卒業し、今は弁護士をされているTさん。
・当時、高校生になっても給食を食べているということがコンプレックス
で、友人にも言えなかった。
・アンケートで「給食は要らない」と言っている生徒も同じような気持ち
ではないか。生徒の本音を捉えているのか。
・自分も振り返ってみれば、給食は有難かった。
・15・16歳の子どもが「要らない」と言っているから廃止というのでは
教育ではない。アンケートはいくらでも都合よく操作できる。
・デリバリー給食は、仕出し弁当のこと。少年事件で留置された子どもに
仕出し弁当が提供されている。接見するが、心を開かない。
・ところが、その後の少年鑑別所で接見すると、心を開き始める。
教育的配慮から暖かい食事が提供されるからではないかと思う。
・心が和み、会話のキャッチボールができるようになる。
・湯気の立つ食事の力、人間らしい気持が心の中にも染み渡ってくる
からではないか。

子どもの貧困が大きな社会問題となり、法律も制定された今、
千葉県も「子どもの貧困」計画を打ち出しました。

千葉県の定時制高校に通う6割が働きながら学んでいます。
その4人に1人が3食食べていません。
経済的に厳しい生徒がほとんどです。
また、不登校生徒が7割ということです。
身体と心の栄養でもある給食を廃止するという結論は、時代の要請に
逆行することは明らかです。

定時制に通う子どもたちも、もちろん千葉の宝です。
彼らの健やかな成長を支えるためにも、給食を廃止することのないよう
応援していきましょう!
署名活動へのご協力を呼びかけますので、よろしくお願いします。

さくらネット事務所で開催中 坂本文雄写真展
坂本さん展示

坂本さん展示2

坂本さん展示3

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