救急医療センター&精神科医療センターへ

5月20日(金)

来週27日から、6月議会が始まります。
今議会で一般質問をするため、連休明けから県内各地を視察しています。

一昨日は美浜区にある県立救急医療センターと精神医療センターへ。
両センターとも4年前に訪問し、今回は2度目です。

救急医療センターでは、小林繁樹院長先生から詳しくご説明いただきました。
千葉県唯一の高度救命救急センターであり、全国的にも数少ない
独立型の救命救急センターです。
24時間365日体制で、心筋梗塞や脳卒中、重症頭部外傷や多発外傷等、
まさに生死の瀬戸際に向き合っておられます。

救急医療センター1
こちらは救急搬送の現状

救急搬送の半数以上が軽傷患者で、重症例は1割以下。
救える命が救えない事態にならないよう、救急車利用についての
啓発活動も重要です。

救急救命センター2

当センターの使命と将来像については、災害拠点病院として
コンビナート火災など都市型災害への備えや空路を活用しての
ハブ的機能を目指すと語られました。
現場では、非常に高い使命感と熱意で仕事に当たられています。
その様子を直に感じることができました。

早くて5年後といわれる精神医療センターとの合築構想がようやく始まり
昨日は基本設計の応募者のプレゼンが実施されたところです。

ヘリポートは、センターと道を隔てた場所にあるなど、現場では物理的な
困難に直面。
設立から36年が経過し、施設の老朽化・狭隘化に悩まされています。

こちらは、看護師が仮眠するソファーベッド
仮眠スペース

東日本大震災の時、エネルギーの供給が大ピンチに…
エネルギー棟
エネルギー棟との段差が生じ、壁が崩れた写真

その現場にご案内いただきました。
エネルギー棟1
当時、技術班が迅速に修復したとのこと。

新センターが建設されるとはいえ、環境改善は待ったなしです。
小林先生いわく「医療スタッフは患者さんのために環境改善を要望することが
あっても、自分たちのことは我慢している」のが現状とのこと。
そんな現場の方々の思いにおんぶにだっこではあまりにも申し訳ありません。

小林院長先生と看護局長と

小林先生はじめ、お忙しいところ対応していただき、
本当にありがとうございました!

午後3時過ぎ、精神科医療センターに到着。
平田豊明院長先生にパワーポイントでご説明いただきました。

精神科医療センター

こちらは、日本初の精神科救急専門病院として、1985年にオープン。
設立の理念である「治療施設としての精神科病院」の先駆けとして
「収容施設としての精神病院」のアンチテーゼとなり、日本の精神科医療を
構造転換させてきました。 
初代院長の計見一雄先生のことは、精神科医で学会理事だった父から
たびたび聞いていました。
世界一入院患者の多い日本の精神科医療の中で「患者が地域に戻り、
地域で生きる」という理念を実現させることはいかに非主流であったことか。

でも、その後、この千葉の精神医療センターをモデルとする病院が
増えてきました。
これらの精神科急性型包括病棟は患者に良質な医療を提供し、
病院の活性化や経営改善にもつながるとして高く評価されています。
さらに当センターは、国レベルでも平均在院日数の短縮と精神科医療の
水準向上をリードする存在ともなっているそうです。

救急医療センターと同様、高い専門性を学びたいと
多くの研修医が集まっています。
千葉県立病院の誇れる一つです。

平田先生からのレクチャー終了後、深見副院長先生に施設内を
案内していただきました。

こちらは、救急で運ばれるベッド
救急ベッド

入院ベッド
重い症状の患者さんの個室

日中活動の場
陶芸など日中活動のスペース

屋上から
テラスから、海方面に向かっての写真

この方向の先が、救急医療センターと精神科医療センターの合築、
新たなセンター建設の予定地になります。

深見先生、看護局長さんと
深見先生、看護局長さんと

県民のために日夜奮闘しておられる医療スタッフの皆さんに
改めて感謝し、早急な環境改善を求めていきたいと思います。
お忙しいところ、ご教示いただき、本当にありがとうございました。