埼玉の医療政策を学ぶ(その1)

4月15日(日)

今日の午前中は、市内の駅頭で「安倍9条改憲NO!」の
3000万人署名活動を行う予定でしたが、雨と強風のために中止となり
久しぶりにブログを更新しています。

先週・先々週は、地元の小・中学校と佐倉南高校の入学式に出席し
私自身も気持ちを新たに新年度を迎えることができました。
子どもたちが将来に希望を持ち、安心して学び育つことができる
佐倉市、千葉県にしていきたいと改めて強く感じました。

また、3月議会終了後、編集作業を進めてきた「県議会報告」が
13日(金)に事務所に届き、今日の朝刊で一部新聞に折り込み
されています。
詳しくは、以下でご覧ください。

入江あき子の県議会報告

今回は地元のシルバー人材センターの皆さんのお力をお借りし
市内のお宅のポストに届けていただくことにしました。
春の嵐が吹き荒れるなか、大変だと思いますが、
足元に気をつけて配布していただきたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、一昨日、会派メンバーと市民ネットの
市議3人で、埼玉県の小児医療センターと地域医療教育センターを
訪ねました。
3月の予算委員会で医師確保策を取り上げたのですが、調査の過程で
同じく医師不足に悩むお隣の埼玉県の取り組みを知り、ぜひ埼玉県の
話を聞きたいと思い立ち、議会終了直前に視察を申し込んだのです。
ところが、日程調整が厳しくようやく実現にたどり着けました。

両センターがあるのは、省庁など高いビルが立ち並ぶさいたま新都心。
改札を降り、5分もしないうちに到着。

埼玉県立小児医療センター
地下1階・地上13階の巨大な施設

まずは、8階にある「地域医療教育センター」を訪問
地域医療教育センター
他の階には、保育園や特別支援学校も入っています

当センター長で小児医療センター循環器科副部長でもある菱谷隆さんや
保健医療部医療人材課副課長の塚本英樹さんから、お話を伺いました。

埼玉県の医師不足は全国最下位という厳しい状況にありますが
5年前に「埼玉県総合医局機構」を創設し、「医師の確保・派遣」と
「医師の支援」を二本柱に着実に成果を上げています。
機構には、医師会、県内医療機関、大学などの関係者が運営に参画し
オール埼玉体制で取り組んでいるのは、他県にはないとのこと。
医学生へのアプローチとして、県と病院が一体となった臨床研修病院のPR
やガイドブックの充実、初期研修医交流会(昨日14日に開催で270人参加
予定とのこと)も開いているそうです。

また、驚いたのは、奨学金制度の考え方です。
千葉県では国の基金を活用して修学資金貸付を行っていますが、
埼玉県では全額県費、対象者も県内出身者に限定していません。
また、今年度の予算額は約10億円で新規貸付枠は四十数名とのこと。

予算委員会でも取り上げた初期研修医と臨床研修病院とのマッチングの
伸び率が埼玉県で急上昇しているのは、当機構の成果だということが
データで示されています。

初期研修医マッチング状況

・平成30年度から県内で初期研修を開始する医師数
342人(5年連続過去最高を更新)
・制度開始(平成15年度)以来の増加数
177人(全国第1位)
・制度開始(平成15年度)以来の伸び率
2.07倍(全国第1位)

翻って、千葉県のマッチング率は低下傾向にあります。
また、初期研修医の定着率はここ数年間6割以下、
昨年度は50.8%でした。
千葉県も埼玉県に学ぶ必要があると思います。
この後、最新のシュミレーターが設置された研修施設を
ご案内いただきました。
昨年4月からオープンして、すでに利用者は1万人を超えたそうです。
詳しくご報告したいところですが、時間切れになってしまいました。

これから市川市長選の初日の応援のため、出かけます。
続きは改めてご報告します。