コロナ医療提供体制/ 下り搬送患者受入のための千葉県緊急要請発出

昨日30日、千葉県は県内の新型コロナの新規感染者は397人、入院待機中の1人を含む8人の方が亡くなったと発表。
自宅療養中の死亡は、初めてのケースです。
ご遺族の意向で詳細は非公表とされていますが、報道ベースでは11日に発症して近くの医療機関を受診した結果、抗原検査で陽性が判明。
15日にはホテル療養、症状が悪化した16日以降は医療機関への入院調整を行っていたとのことですが、18日に体調の急変で救急搬送され、死亡が確認されたとのことです。

重症化リスクから入院の優先度が低かったとのことですが、他県の事例でも自宅療養者の症状急変リスクが指摘されていいます。
これを受け、森田知事はさらなる病床確保とパルスオキシメーター(血液中の酸素濃度測定器)の活用拡大方針を明らかにしました。

医療提供体制のひっ迫に対し、国も年明け7日「新型コロナウイルス感染症患者等入院受入医療機関緊急支援事業」を改正し、医療機関への補助額の上乗せ(1床当たり450万円加算)を都道府県を通じて行うことにしています。

千葉県もコロナ医療体制の拡充に向け、国からの事務連絡を受けての対応に加え、県内医療機関への独自の要請を矢継ぎ早に行っています。
昨日、年末からの感染急拡大に伴う県の取組み状況について、担当課に聞き取りしました。

県独自の対応として、

  • 1月13日付 入院優先度判断スコアの活用について(神奈川県の基準と同一)
  • 1月14日付 軽症患者に係る夜間輪番体制の構築について
  • 1月18日付 重症患者への対応について(呼吸器内科専門医また救急専門医のいる陽性患者受入医療機関における人口呼吸器患者への対応依頼)
  • 1月19日付 透析患者の外来対応について(透析を利用している軽症・無症状の陽性患者への対応準備の依頼)
  • 1月19日付 下り搬送患者(他院において退院基準を満たした患者)の受入れのための病床確保について(重症患者受入医療機関において退院基準を満たした患者の受入の依頼)

特に、下り搬送患者の受入のための病床確保については、所属会派でも要請しているところです。
医療機関への回答期限は、明日22日(金)、難しい場合は25日(月)までと緊急要請となっています。
地域での医療連携体制をどのように構築していくのか、コロナ禍でその具体性や迅速性が問われています。

その一方、無症状病原体保有者の死亡事例の検証も必要です。
昨日のデータによると、県内の感染者は18,396例(うち患者15,544 名、無症状病原体保有者2,852名)が確認されています。
無症状病原体保有者2,852名(入院中57名(うち重症1名)については、退院489名、 死亡25名、ホテル療養31名、療養終了1,530名)
と公表されています。
死亡25名となっていますが、この具体的な経過や分析報告について、疾病対策課に明日ヒアリングする予定です。

明日11時から2月定例県議会の議会運営委員会が本会議で開かれます。
議運委員として、万全なコロナ対策で臨みたいと思います。

画像は、有機栽培で育てられた地場野菜
鮮やかな色に癒されます。

有機栽培で育てられた地場野菜