佐倉市立美術館/ 沈黙の春に/歴博くらしの植物苑
今日は日差しが眩しく春めいた陽気でした。
歯の治療後、久しぶりに佐倉市立美術館まで足を伸ばし、特別展「カオスモス6 沈黙の春に」を鑑賞。
同館の説明によれば、カオスモスとはカオス(混沌)とコスモス(宇宙、秩序)を合体させた造語で様々な思想や様式が融合し、分裂していく今日の美術の状況であり、それらがどこへ向かっているのか、鑑賞者と共に考える企画とのことです。
今回の企画展では、生命や自然をモチーフとして自らの表現を追求する作家たちが紹介されています。
新型コロナウイルス感染拡大で一変した私たちの生活。
大きな災禍の中で、これまでにない不安を感じている今こそ、あらためて生命や自然といった根源的な問題と向きあう表現が私たちの心に何かを訴えかけてくるのではないか、この機会に生命や自然との関わりを真摯に見つめる作家たちの表現を鑑賞してほしいと同館は訴えかけています。
どの作品も素晴らしかったのですが、特に印象に残ったのは、木村彩子さんと染谷悠子さんの作品。
お二人とも千葉県に生まれ育ち、私の好きな草花をモチーフにしておられます。
コロナ禍ですが、ひとりふらっと佐倉に散策にお越しいただけると嬉しいです。
木村 彩子|Saiko Kimura 1979年千葉県育ち|絵画
身近な自然環境を淡々と描き続けている画家。近作から最新作まで、油彩画約20点を展示予定。
染谷 悠子|Yuko Someya 1980年千葉県生れ|絵画
生命と自然との関りを和紙や墨、リトグラフインク等を用いた独自の方法によって描く画家。
鑑賞後は、国立歴史博物館にあるくらしの植物苑を散策しました。
ろう梅やミツマタなど、早春の花が咲き始めていました。
春の足音が聞こえています。