望みの門学園/ 女性自立支援施設へ

今日は会派の有志4名で富津市にある女性自立施設望みの門学園を視察。
JR千葉駅経由の内房線に乗り換え、車窓から色付き始めた稲穂や青々としたハス畑を眺めながら、2時間ほどかかりました。

今年4月施行の困難女性支援法により、施設の名称が婦人保護施設から女性自立支援施設になりましたが、62年も前から家庭環境の破綻や生活困窮、暴力被害など困難な問題を抱えている女性を保護し、自立に向けた支援を行っています。

戦後の混乱期にドイツ人宣教師が夜の街を回り、助けを求める女性たちを保護し生活の場を与えたことから「真夜中の宣教」という意味の「ミッドナイトミッション」のぞみ会が誕生。
キリスト教精神を基に、こども、障害のある方、高齢者と幅広い対象に事業を展開する社会福祉法人の名称になっています。

同法人が運営する児童心理治療施設・望みの門木下記念学園にも3度訪れたことがありますが、手をあげづらい最も困難な福祉サービスに挑戦する使命感に頭が下がります。

今回の視察調査は、困難な女性を支援してきた現場の生の声をお聞きし、新法の施行により、どのように変わろうとしているのかを把握することでした。

木下宣世理事長加良ご挨拶をいただき、田尻園長から法人の理念や事業内容について詳しくご説明をいただきました。
困難を抱える女性たちが自己決定や自己選択をしながら正しく助けを求めていけることが自立につながること。
支援する側は、その横に並び、同じ景色をみること、共感力がとても大事だと力説されました。
さまざまな困難を抱える女性が傷ついた羽を休め、再び飛び立つための力を蓄えることが必要です。
県の児童家庭課から二人の職員さんも同席いただき、情報共有できて良かったと思います。

帰りに望みの門新生舎のクッキーとパンを購入しました。