数の力で門前払い!
5月16日(土)
昨日は、5月臨時県議会が開かれました。
前日の14日には「戦争法案」が臨時閣議で決定される見通しになり
急きょ「自治体議員立憲ネットワーク・千葉県」で緊急記者会見を
開くことに。
それからが、バタバタ…。
14日(木)午前中からのさくらネット運営委員会で大野さんと打ち合わせし
記者会見室の確保、会議終了後は県政記者クラブへの取材依頼文を
届けるために、県庁へ。
夕方からは利根川流域市民委員会の会議のため、飯田橋に向かいました。
15日(金)午前10時から開かれた臨時議会では当会派として
「新たな安全保障法制関連法案の廃止を求める意見書案」を提出しました。
臨時議会における意見書の提出は、慣例により「緊急性」の有り無しが
問われます。
本議会に意見書を上程するにあたって、開かれた議会運営委員会では
同趣旨で出された共産党会派の意見書を含め2本の意見書案の
緊急性が議論されました。
安倍首相は国会の会期を延期して安保法制関連法案を通すと意気込んで
いますが、今国会の会期は6月24日まで。
一方、6月県議会の閉会日は7月3日。
県議会における意見書案等の発議は最終日なので、5月臨時会で
本意見書案を提出しなければ、間に合わない。
だから、緊急性があるのです。
ところが、自民党会派と2名の無所属会派の反対により、
意見書案についての賛否が直接問われないという異常な事態となりました。
民主党をはじめ他会派は、賛否は分かれるとしても「緊急性」については
「ある」「理解できる」といった判断を述べました。
自民党会派が「緊急性がない」として理由を述べましたが
「先の総選挙で安保法制改訂を公約に掲げてやってきたから」
「具体的な法案審議はこれから国会で行われる」などと意味不明。
まったく理由になっていません。
しかし、反対多数により、本会議では2段構えの取り扱いになりました。
つまり、まず初めに「緊急性があると認めるか」を諮り、そこで賛成多数と
ならなければ、賛否が問われないということ。
この事態への対応として、私たち会派では本会議で進行動議をかけ
「緊急性がある」と理由を述べました。
賛否はどうあれ、平和主義、立憲主義など国の根本姿勢が
大きく改変されようとしている今、千葉県議会で問題提起された意見書が
門前払いされるというのは、地方自治の危機と言わざるをえません。
議会終了後、午後4時から開いた緊急記者会見には
マスコミ各社も取材に駆けつけてくれました。
戦争へと突き進む危機的状況に対し、「積極的平和主義」「国際平和」
「安全」など耳触りの良い言葉でごまかされないよう、私たちも分かりやすい
言葉でリアリティをもって広く訴えていかなければと改めて強く思いました。
昨年7月1日集団的自衛権行使容認閣議決定以来の安倍政権の暴走に
歯止めをかけるため、地方から大きく声をあげていきます!