のと鉄道語り部列車/出張輪島朝市/輪島復興防災ガイドツアー

おはようございます。
昨晩、能登半島視察から帰宅しました。
心地よい疲労感と充実感で朝を迎えています。

千葉県議会地震・対策議連の25名で令和6年能登半島地震及び奥能登豪雨により甚大な被害を受けた石川県珠洲市、七尾市、穴水町、輪島市を訪問。

2日目の昨日午前中は、七尾駅からのと鉄道「震災語り部観光列車」に乗車し、1時間程度語り部の宮下左文さんから震災当日に車内で被災した様子やその対応、同年4月6日には全線運行再開を果たすまでの地域の方々の思いや努力、今なお多くの課題に向き合っておられる能登の今が語られました。

宮下さんご自身のご自宅も全壊、語り部として尽力されていますが、時折フラッシュバックに苦しんでおられるそうです。
終点駅で出迎えてくださった、のと鉄道株式会社の中田哲也社長から、多くの方々が困難を抱えながらも懸命に地域のために働いておられるとお聞きしました。

全国的にも有名な和倉温泉では、22件の温泉旅館全ての配管が壊れ、復旧復旧の道のりが険しいこと、世界農業遺産のシンボルでもある輪島「白米千枚田」では、1004枚の田んぼに今年は100人のボランティアが入って250枚で田植えが行われたこと。
バンドウイルカの生息が見られる静かな入江、地震に耐えた奇跡のボラ待ちやぐら、桜の名所・能登さくら駅など、車窓から里山・里海を眺めながら、現地の方々が穏やかで忍耐強い生活を続けておられる様子に心を揺さぶられました。

観光列車は、震災から1年3ヶ月後の今年4月6日に再開されました。
こどもたちが新学期を迎える節目の日、4月6日に向けて、のと鉄道が石川県をはじめ、地域ぐるみで力を合わせて懸命に取り組んできたとのこと。
同じく被災した三陸鉄道からも、発災直後に連絡が届いていたそうです。

その後は、出張輪島朝市に向かい、出店の方々からお話を伺いました。
私は、輪島塗のお箸や再興できない酒蔵の地酒等を購入。
朝市の再開も険しい道のりですが、全国に出張しながら、がんばっておられます。

昼食休憩後、13時からは輪島市内の復興防災ガイドツアー。
「クエスト輪島」中島輝人さんのガイドで仮設住宅や避難所、輪島高校など被災した建物や火災で跡形もない朝市の現場などを案内していただき、徒歩で2時間かけて巡りました。

中島さんは、地震発生時にオーストラリアにワーキングホリデーで滞在していましたが、すぐに帰国して避難所運営や民家の片付けを手伝う中、ガイドツアーの活動を始めたそうです。
現役の輪島高生として、この活動を部活動にしたいと語っておられました。
キラキラとした目と力強い語りは、まさに輪島の希望の星でした。

議連の信田会長、小路幹事長のお骨折りで、大変充実した視察調査となりました。
議会事務局の方々にも事前準備等でお世話になりました。
超党派での参加にも意義があり、この学びを「防災県ちば」の発展に繋げていきたいと思います。