県立中央図書館へ

6月20日(火)

ちょうど1週間たってしまいましたが、先週13日(火)に
県立中央図書館を見学しました。

15日に開会した6月議会の補正予算では「県立図書館の今後の在り方
検討事業」(570万円)が盛り込まれ、老朽化が著しい中央図書館を含めた
3箇所の県立図書館について、市町村の図書館との連携や
インターネットを活用したサービスの実施など、今後の役割や
施設整備の方向性などを検討するとのこと。

そこで、久し振りに中央図書館を訪問。
当日は、石橋館長と安宅副館長、生涯学習課の菅野副課長と長嶋班長から
ご説明いただきました。
お忙しいところ、ありがとうございました。

昭和43年に建てられ、50年が経過した中央図書館
中央図書館前で

老朽化に加え、耐震強度不足の状況ですが、特殊な構造のため、
改修が困難…。
ということで、昨年5月から2カ月程度休館し、レイアウト変更を実施。
立入りスペースも限定され、バックヤードの書架も満杯の状況でした。

入口を上がったスペースからの光景
中央図書館1
近代建築で有名な大高正人氏の設計

天井部分を見ると、プレストレストキャスト工法という特徴が分かります。

当館の蔵書数は、約86万冊と県内で最大級。
昨年度の入館者数は、67,004人(1日平均269人)で、貸出冊数は約5万冊。
これに加え、市町村図書館や県立学校施図書館への貸出数は約4.5万冊。
県内図書館への支援に力を入れている様子が分かります。

こちらは、各市に貸し出すバックヤード
貸出バックヤード

中央図書館では、県内の図書館職員に対する研修事業を行い、
レベルアップにも努めています。
職員体制は33名(うち司書有資格者17名)、嘱託8名(うち資格者7名)。
職員配置基準については、法的な規定はないとのこと。

こちらは、レファレンスの様子
中東図書館レファレンス

昨今は市町村図書館で指定管理をはじめとする民営化の流れがありますが
本来、図書館運営に指定管理はなじまないと思います。
そのことを尋ねると、県立図書館は政策決定への関与、図書館運営の
ノウハウ蓄積の面から、直営との方針は確かなようです。
やはり鳥取県がお手本になるとのことで、都立多摩図書館の事例も
お話がありました。

法律コーナー

県立3館の特徴をそれぞれご説明いただきましたが
こちらでは「くらしに役立つ法令判例・情報コーナー」を設け
講座を開いています。

郷土史コーナー
佐倉市コーナー

書庫のスペースはすでに満杯状況かつ空調もきかず
保存環境も悪化しています。
早くなんとかしなければ…とシャッターを切ったのですが
間が悪いことにバッテリー切れ…。

何でもこの書庫が、ドラマの舞台になったということで
貴重な1枚だけかろうじてとることができました。

相棒の舞台に
「相棒シーズン13」

知らなかった!!
放映前にお知らせして欲しかったです。

16日(金)に補正予算の説明を受け、6年前に「千葉県立図書館の
今後の在り方」をまとめたことが分かりました。
早速入手し、読み進めていたところ、タイムリーな1冊と出会いました。
県議会図書室から届いた新着図書の案内に、
元鳥取県知事の片山善博さんが共著で書かれた
「地方自治と図書館:知の地域づくりを地域再生の切り札に」を発見!
早速、借りて読んでいますが、素晴らしい内容です。

片山元知事の本

地域の「知の拠点」であり、民主主義の砦でもある図書館。
千葉県の図書館行政の充実を目指して、6月議会終了後に
鳥取県立図書館や多摩図書館など先進地を会派で
視察したいと思っています。
関係者の皆様、今後ともご教示ください。