4月29日(日)利根川流域市民委員会の再結成集会

ゴールデンウィーク初めの29日(日)に「関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!」
と題して、利根川流域の再結成集会を開きます。

昨年末に民主党政権がマニフェスト違反の八ッ場ダム推進を打ち出し、
本体工事着工が決まったが、2つの条件が付けられた。
その一つが八ッ場ダム事業の上位計画である利根川水系河川整備計画の
策定である。

この計画策定をめぐって、再び河川官僚の意のままに進められることがないよう
97年改正河川法の精神に則り、流域の住民参加を実質的に保障する枠組みを
示すよう、これまでも国交省や関東地方整備局に申し入れを続けてきた。

遡る2006年7月には、流域の市民団体や漁協も入った
利根川流域市民委員会を結成し、計画策定にあたっての公聴会や
意見聴取会にも多くのメンバーが参加してきたが、その後、国交省は
理由を示さないままにこの計画策定を事実上、棚上げし、宙に浮いた状態
となっていた。
思い返せば、私も6年前に埼玉新都心のホテルで開かれた全体公聴会で
意見陳述をし、昨年は香取会場で意見聴取した経緯がある。

と前置きが長くなりましたが、今度こそ国交省の勝手にはさせないぞとの
意気込みで集会を開きます。

〜〜〜転送歓迎〜〜〜
利根川流域市民委員会の再結成集会
「関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!
利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに!」のお知らせ

八ッ場ダム、南摩ダム、霞ケ浦導水など、大規模河川事業の上位計画である
利根川河川整備計画の策定作業が国土交通省関東地方整備局により、
再開されようとしています。

八ッ場ダム本体工事費が来年度予算案に計上されましたが、
官房長官の裁定でその執行に二つの条件が付きました。
一つは利根川水系河川整備計画の策定とその目標流量の検証、
もう一つはダム中止後の生活再建支援法案の今国会への提出です。
後者はすでに閣議決定され、国会に提出されました。

関東地方整備局は八ッ場ダム本体工事費を執行するために、
前者の利根川水系河川整備計画をすみやかに策定することを目論んでいると
考えられます。利根川水系河川整備計画の策定作業は2006年11月から
始まりましたが、理由不明のまま、2008年5月に中断されたままに
なっています。それを再開しようというのです。

私たちはこれから始まる利根川水系河川整備計画の策定に対して、
民主的な手順を踏んでゼロベースから策定作業を行うことを求め、
その中でダムによらない治水・利水のありかたを追求し、
そのことによって八ッ場ダムを再見直しさせ、南摩ダム等の大規模河川事業を
中止に追い込む状況を作り出したいと考えております。

今回、その第一歩として、利根川流域市民委員会を再結成する集会を開きます。
同委員会は市民の視点で利根川河川整備計画を作成するため、
2006年7月に発足し、私たち流域34団体、100人の市民が参加し、
講演会・利根川見学ツアーの開催、有識者会議への提言、
公聴会やパブコメへの意見表明など、積極的な活動を展開しました。

利根川流域でも、新時代の治水理念を実現するため、
是非、この集会にお集まり下さい。
そして、新たなスタートを切る利根川流域市民委員会の活動に
大勢の市民、団体の皆さんが参加して下さるようお願いいたします。

日時 4月29日(日・祝) 午後1時30分~4時30分

場所  全水道会館 4階大会議室 (東京都文京区本郷1-4-1 
                        TEL03-3816-4196 )
     JR水道橋駅 東口(お茶の水寄り)から後楽園方面へ徒歩2分、
     右側都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口 徒歩1分、
     1階がニューヨークカフェになっているビル

講演  宮本博司 
      (元国土交通省近畿地方整備局河川部長、前・淀川水系流域
       委員会委員長)
「河川整備計画の民主的な策定を!今こそ、河川法改正の原点に立ち返ろう」

報告
〇 利根川水系河川整備計画の策定の動き
〇 大規模河川事業の現状報告
① 八ッ場ダム
② 南摩ダム(思川開発)
③ 霞ケ浦導水事業
④ スーパー堤防
 その他

〇 討論 これからの活動について

資料代 500円

【主 催】 利根川流域市民委員会
共同代表:佐野郷美(利根川江戸川流域ネットワーク)
       嶋津暉之(水源開発問 題全国連絡会)
       浜田篤信(霞ヶ浦導水事業を考える県民会議)

ブログ「利根川流域市民委員会」
http://tonegawashimin.cocolog-nifty.com/blog/
【連絡先】 TEL/FAX 042-341-7524 080-5372-4084
      (事務局 深澤洋子)

八ッ場ダムについては、先週15日に現地視察し、改めてダム湖周辺の
地盤の弱さや地すべりの危険性について応用地質研究会の中山俊雄さんから
レクチャーを受け、背筋が寒くなる思いをして帰ってきた。
パソコンの調子が悪く、現地のデジカメ映像をアップできずに今日に至って
いるが、回復次第、ご報告したいと思う。
とにかく造ってはいけない危険なダムであることは、間違いない!

5月中旬には、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会で埼玉の滝沢ダム
と二瀬ダムの視察を予定している。
地すべり問題で供用開始が遅れたダムであるが、八ッ場ダムの今後を考える
うえでも大変参考になると思う。

29日の集会にぜひご参加ください。

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