公共事業ありきの補正予算13兆円!?

2月15日(金)

今日は正午から公共事業改革市民会議の緊急院内集会、午後3時からは
八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会の総会と学習会があり、
昨日に引き続き、国会議員会館へ。

県議会では健康福祉と環境生活の両常任委員会の開催日だったが、
各委員会のメンバーとなっている藤代さんと山本さんにお願いし、
国会へ直行した。

急な呼びかけにも拘らず、「公共事業ありきの補正予算13兆円!?
そのまま通して予算委員会(いいんかい)?」には、全国各地から
100名近くの参加者が集まった。

前日の衆議院本会議では、自民・公明・維新の党により予算案が可決。
週明けの18日からは参議院での予算審議がスタートする。
13兆円補正予算

13兆円を超える補正予算の中身については、緊急経済対策といいながら
不要不急の公共事業や特定の分野への偏りが目立ち、老朽化対策など
防災・減災の表看板を掲げていながら、メンテナンスにはわずか1/4、
新規が3/4という割合となっていることが明らかになっている。
どこにどう使うか、箇所付けもおおざっぱで不明瞭。
積み上げられたものではなく、某記者の取材によると、
「予算をつけておけば後で箇所付けができる」との官僚の弁。
これは国ばかりではなく、県も同じということかとガッテンした。

ここ2日、国会通いをしているが、どうりで人が多いわけだ。
農業関係の知り合いにもばったりお会いした。
ロビーで待っている間、人々を注意深く観察すると、スーツケースを
引いてはるばる陳情に来ている姿を多く見かけた。
出口で国会議員に「どうぞよろしくお願いします」と深々と頭を下げ、
去っていく。
自民党政権復活で陳情合戦も復活ということか。
話がずれたが、13兆円のうち2600億円の税収以外はすべて借金による
財源という財政規律もすっ飛ばしの滅茶苦茶ぶり…。
この借金を次世代に背おえということになる。

全国各地から集まった市民団体のメンバーたち
全国から反対アピール

〇NPO法人「海は森の恋人」〇外環ネット〇圏央道対策連絡協議会
〇よみがえれ!有明訴訟弁護団〇渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える
〇スーパー堤防を考える協議会〇ラムサールネットワーク日本
〇日本湿地ネットワーク〇水源開発問題全国連絡会」
〇リニア新幹線沿線住民ネットワーク〇日本環境法律家連盟
の皆さんたちが、補正予算に反対の緊急アピール!

国会からも、生活、共産、民主、社民の議員が駆けつけ、発言した。
マイクを握っているのはネットワーク運動の先輩(東京生活者ネット出身)
でもあり、大学の先輩でもある民主党参議院議員の大河原雅子さん
八ッ場ダム問題でも都議時代から私たちとずっと取り組んでこられている。
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「民主党は『コンクリートから人へ』を掲げたが、政権交代による
逆流で『人からコンクリート』になってしまった。
政権与党時に真に公共事業をチェックする仕組みが作れなかった。
政官業癒着の構造を崩せなかった」と語った。

集会では、法政大学の五十嵐敬喜さんから「国土強靭化」を掲げ、
田中角栄以来の公共事業を推進する自民党のシステム構築の手堅さ、
見事な人事シフトなどについての講演があった。
短時間ながらも充実した集会が終わり、その後、「八ッ場ダムを考える
1都5県議会議員の会」総会と学習会のため、衆議院第二会館へ移動。

八ッ場ダムをめぐる情勢は依然として厳しいが、無駄なばかりか危険
極まりないダムをつくり、環境破壊や借金をつけ残すことは許されない。
嶋津暉之さんのレクチャーをしっかりお聞きした上で、新年度の活動
方針を話し合い、完全中止に向けて粘り強く活動していこうと思いを
新たにした。

議連メンバーは約70名いるのだが、各議会とも2月議会開会中あるいは
目前とあって、残念ながら参加者は少なかったが、役員・事務局体制も
承認され、私も引き続き事務局を担うことに。

終了後、会長の角倉さん、事務局の伊藤さん、埼玉の村岡さん、
千葉の小宮さん、そして嶋津さんと
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春頃には国会議員を含めた利根川堤防の現地視察を計画している。
優先すべきはダムではなく脆弱な堤防の強化であり、
真の治水対策について改めて学習し、訴える予定だ。