常任委員会終了後、国会へ
2月14日(木)
今日は所属する総合企画水道常任委員会があり、午前10時から審議が
スタートした。
初めに県水道局の議案審議があり、新年度予算について職員体制や
中期経営計画における浄水場や管路等の施設整備の進捗状況や財源確保等
についての質疑を行った。
また、県水道局が水源確保のための負担金を支払いながらも、利用して
いない未利用水利権の問題を追及した。
2001年に県企業庁から房総臨海導水路からの毎秒0.5㎥の水利権の転用を
受けたが、その後活用せず、これまで260億円以上の税金を投入している。
その一方で新たな水源である八ッ場ダム建設のための負担金を支出して
いるのは、極めて不合理だ。
当局は将来的な活用を検討するとしているが、現に今年度も水需要計画の
下方修正の補正予算も出され、水余りは否定できない現実となっている。
県内6事業水道事業体においても「未利用水利権」の問題があり、
毎秒1.238㎥の水利権が使われず「お蔵入り」している一方で
八ッ場ダム、思川開発、霞ケ浦導水事業の建設に巨額の税金が投入
されている不合理を指摘し、新年度予算に反対した。
これら未利用水利権の取得・維持管理費にかかった総額について、
水政課は把握していないとのことだったが、水利権の転用を含めた
合理化を図るべき立場にある当局が「知る必要がない」という見解では、
責任放棄といわれても仕方がないのではないか。
いずれにせよ、この件については年明けに政務調査課に依頼し、
近々その回答を得ることになっている。
この他に防災分野における女性の積極的登用など男女共同参画の推進、
DV防止・被害者支援策等について、25年度予算における充実・強化策
を求めた。
お昼休みに同僚議員の小宮さん(男性よりも男前?)から、
バレンタインデーの差し入れ「いちご大福」をいただく。
大粒のいちごが見事!
午後1時からは、議案以外の「その他」の質疑があり、終了後、書類を
机に放り投げ、国会へと急ぐ。
私も参加している福島原発震災情報連絡センター主催の「原発事故
被災者・子ども支援法フォーラム」が参議院議員会館で開かれ、
駆けつけたのだが、すでに資料は売れきれ、満員御礼状態だった。
途中からだったが、復興庁の水野参事官のお話やフォトジャーナリストで
NPO法人「沖縄・球美の里」理事長である広河隆一さんから福島の
子どもの保養プロジェクトの取り組み等を聞くことができた。
沖縄で福島ではできない自然体験をする子どもたち
子どもたちの輝く目、生き生きとした姿に心が痛む。
原発事故が奪った当たり前の日常、幸せ…。
この現実を放置するわけにいかない。
最後に被災者・子ども支援法の生みの親である海渡雄一弁護士から
法の理念が改めて語られ、国から基本方針が示されない中で地方発で
いろいろな施策を打ち出し、国に予算を付けるよう積極的に働きかけ、
実のあるものにしていくことが重要だと結んだ。
年末年始の政権交代のドタバタで、子ども被災者支援法の基本方針が
一向に策定されない。
しかし、福島の子どもたちをはじめとする住民の健康被害の不安は高まる
ばかりだ。
わが千葉県でも東葛をはじめとする放射線量の高い地区でも同様の心配は
払しょくできない。
新年度予算での県独自の健康管理調査の盛り込みはないが、
国が動かなくても県としての取り組むべきと引き続き声を
上げていきたい。
チェルノブイリでも事故発生の5年後に健康被害が顕著に表れたという。
生命よりも優先すべき政策課題は何か?
防災減災の名を借りた不要不急の大型公共事業でないことは、明らかだ。