政策課題がたくさん!
7月7日(火)午前10時から、千葉大法科大学院の後藤弘子さんを
講師にお招きし、学習会「性暴力被害者の支援に何が必要か」を開催。
女性の人権問題や相談事業、被害者支援等にかかわっている方々が
参加してくださいました。
後藤先生のご専門は刑法。
昨年設立した性暴力被害者支援ワンストップサービス「ちさと」の副理事長
も務められています。
「暴力と権力」の密接な関係性、被害者自身が被害者と承認されることで
次の一歩が踏み出されること、そもそも立法側に女性の視点が欠落して
いること等々、一つひとつのお話が深くて重い…。
現在、法務省で検討が進められている強姦罪の見直しについて
後藤先生が参考人として出した意見や被害者の置かれている現状など
時間半にわたり、盛りだくさんのレクチャーでした。
CEDAW(国連女性差別撤廃委員会)からも日本の性暴力に関する法
規定については、被害者の人権を考慮するよう勧告がされています。
6月の常任委員会で県内の性犯罪の状況について質疑したのですが、
被害者の8割以上が20代以下の女性。
幼い少女も多く被害者となっています。
強姦は年間80件程度、強制わいせつは400件程度。
しかし、これはあくまで被害届があり、事件化したものに限られています。
氷山の一角であり、暗数は分からないとのこと。
まさに闇の中です…。
いつもチャーミングな後藤先生。
尊敬する女性のおひとりでもあります。
10日(金)は、利根川治水の国交省ヒアリングへ。
昨年5月に引き続き、利根川流域の治水政策のあり方、特に計画降雨量を
超える豪雨に対応できる耐越水堤防の検討や堤防強化のやり方について
国交省から回答をもらい、意見交換をしました。
千葉9区選出・地元の秋本衆議院議員の仲介により
水管理・国土保全局治水課の高橋調査官、同じく海岸室の柴田専門官
国土技術政策研究所の服部河川研究室長が対応。
こちら側からは、新潟大名誉教授の大熊孝さんをはじめ、
利根川流域市民委員会や江戸川のスーパー堤防問題のメンバーが参加。
前回に引き続き、河野太郎議員も同席。
行革の視点から費用対効果を踏まえた堤防強化について言及されました。
限られた時間で十分なやり取りはできませんでしたが、回答不能だった
質問については後日文書にて回答いただくことになり、一歩前進です。
梅雨時真っただ中、これから台風シーズンを迎え、内水氾濫を含めた
実効性ある治水対策をどのように進めていくのか、問われています。
私もさらなる政策研究に取り組みたいと思います。