「ちさと」訪問
8月21日(金)
束の間のお盆休みも終わり、夏も最終盤を迎えています。
昨日は甲子園で高校野球の決勝戦。
郷里の仙台育英高校が善戦したものの、惜しくも準優勝。
リアルタイムで観戦できませんでしたが、懸命に白球を追う選手の姿は
いつの時代も清々しいものです。
先週は5日間ほど実家の仙台に帰省し、のんびり過ごしました。
休み明けの今週は、県ネット情報紙の原稿書きや編集会議等で大忙し。
頼まれごとや政務調査もあり、久しぶりに県庁に向かいました。
デスクの上があっという間に書類の山になっています…。
昨日は、千葉性暴力被害支援センター「ちさと」を訪問。
昨年7月、性暴力の被害を受けた女性や家族のためのワンストップ
支援センターとして設立し、女性の産婦人科医と支援員の方々が
被害者に寄り添った診療や相談を受けています。
理事長の大川玲子医師、副理事長の千葉大後藤弘子先生に
ご案内いただきました。
お二人とも3年前に突然廃止された県のDV防止・被害者支援計画の
進捗管理委員会のメンバーで、当時、ご一緒に「DV施策が後退する」
と危機感を持ち、県に撤回を求めて抗議したこともあります。
その後、ちさとの相談・支援拠点に移動しました。
千葉県の昨年度の強姦認知件数は80件。
しかし、これは氷山の一角ともいえる数なのです。
被害にあっても、警察に届けなかったり、起訴しないケースが
圧倒的に多いためです。
県警からの紹介により、これまでちさとがサポートしたのは、10件。
まだまだ支援を必要としている被害者がいるはずです。
支援員の養成や医師のネットワーク化、財政基盤の問題など
さまざまな課題があることが分かりました。
昨年6月に発表された内閣府の調査では、ワンストップ支援センターは
県レベルでは佐賀、和歌山、沖縄県など、準備中も含めて
全国でわずか3~4箇所。
国では各県1箇所の設置を求めています。
先行事例について、さらに詳しく調査し、千葉県でも
機能強化していかなければなりません。
ちさとの皆さん、お忙しいところご教示いただき、
本当にありがとうございました。