今年もたいへんお世話になりました!
12月30日(金)
いよいよ今年も残り明日一日となりました。
さまざまな思いとともに記憶が頭に浮かんできますが
何はともあれこの1年間、大きな病気やけがをすることもなく
活動することができたことに感謝したいと思います。
今週27日(火)
会派メンバーと市原グリーン電力株式会社を訪問。
三井造船の敷地内をとおり、到着。
同社の神島信社長と燃料供給元であるバイオフェレステーション株式会社
社長の近藤社長からご説明を受けました。
2004年からFIT事業認定を受けたバイオマス発電をスタートし
約5万キロワットを発電しています。
主な燃料は建築廃材をチップ化したものですが、すでに供給量のピーク
を過ぎ、これからは間伐材が着目されているとのこと。
FITの調達価格によると、間伐材を使って発電すると「50億の発電所が
120億の発電所になる」しくみになります。
バイオマス発電は、燃料を適正価格で安定的に確保することが
難しいようですが、こちらではそれが可能な仕組みをつくっています。
一日800トン(ダンプ60~70台)の燃料が袖ヶ浦にある
一時保管ヤードから運び込まれてくるそうです。
発電効率は36%程度。
特に興味深かったのは、近藤社長の森林の話。
「こちらに搬入される間伐材は主にどこから来るのですか?」と
聞いたところ、群馬や栃木とのこと。
両県では年間25~40万㎥の木が伐り出されるが
千葉県ではわずか6万㎥程度。
しかも1万㎥が循環型林業であり、残りはソーラーパネル設置等の
ための林地開発のためとのこと。
何でも各県でどのくらいの木を伐るかを決めているのは、
県の林務担当者ということですが、千葉県の場合、そのほどんどを
国の予算で対応しているとか…。
県の独自予算はゼロ?!
他県では独自財源の森林環境税や水源環境保全税を充てているそうです。
千葉県では過去に独自税の提案に至ったが、議会の理解を得られず
断念したとか。
年明けにその経緯も聞いてみたいと思います。
ちなみに千葉県のサンブスギ林の面積は7000ヘクタール。
ところが、溝腐れ病の被害林再生に必要な整備等に対する今年度の
予算はわずか3700万円で、対象面積は7ヘクタール分とのこと。
これでは1000年かかってしまうのでは?
先ほどの群馬や栃木では県単独で10~30億円を上乗せて
森林整備が行われているそうです。
千葉の実情に、驚くばかりでしたが、中・長期的な視点で
問題解決していかなくてはなりません。
そのための方策として、間伐材を使ったバイオマス発電は有力です。
千葉県での仕組みづくりが急がれます。
28日(水)は、仕事納め。
午後から、会派室で懸案だった高齢者福祉課と病院局のヒアリング。
同時進行で、年明け発行の「県議会報告」の編集作業をしました。
おおよそのレイアウトが終わったのが、午後6時過ぎ…。
今回の1面は、千葉の教育を特集。
折しも、今日の朝刊1面に小池都知事が私立高校の無償化検討との
記事が大きく掲載されていました。
7月の知事選で、都独自の「給付型奨学金」を公約に掲げていたそうですが
新たに約140億円が必要とのこと。
都の財政状況、そして知事の決断で十分に実現可能だと思います。
一方、千葉県はどうでしょうか?
残念ながら、千葉県の教育費の全国順位は45位。
このままでは、ますます格差が広がりそうです。
今回の紙面では、私学の保護者負担の軽減や公私格差の問題
についても取り上げます。
次は、「さくら市民ネットワーク通信」の原稿書きが待っています…。
短い年末年始ですが、来し方行く末にじっくりと思いをはせてみたい
と思います。
今年も公私にわたり、たくさんの皆さんにお世話になりました。
本当にありがとうございます!!
どうぞお身体に気をつけて、良いお年をお迎えください。
日頃の感謝を込めて
入江晶子