原発ゼロ社会へ~福島原発千葉裁判が結審しました

福島原発事故から7年半。
未曾有の過酷事故を起こしたにもかかわらず、国策としての原発推進を改めることもなく老朽原発の再稼働がまたぞろ進められようとしています。
原発事故で故郷を追われ、避難生活を続けている被害者を愚弄するものと言わざるをえません。

原発事故で奪われた被害者のかけがえのない人生と原発による経済的有用性を天秤にかけるという発想自体が許されないと断じた福島原発千葉訴訟の原告代理人。

今日の午後1時半から千葉地裁の201号法廷で福島原発訴訟第2陣の結審を傍聴しました。傍聴希望者が多く抽選になりましたが、関心の高さを裁判所に示すことができたと思います。

法廷では原告代理人5人の弁護団が福島原発事故の誤りを認めない国のスタンスを論旨明快に追及。
全電源喪失の回避、規制権限不行使、津浪・地震の予見可能性、低線量内部被爆のリスク評価等々、あらゆる観点から説得的主張を展開し、国に反論しました。

15:15に休憩となり、後ろ髪を引かれる思いで議会棟へ。
9月議会の会派議案説明があったので、休憩後の原発事故自主避難者の方々の陳述を聞くことができませんでした。
この間、一緒に活動してきた方もいらっしゃるので、本当に残念でした。

また、裁判所では思いがけずに知り合いとも再会し、原発も含めすべての問題の根っこが同じということを再認識しました。

先週25日(土)の上映会で見た「飯舘村の母ちゃんたち」も映像が思い起こされ、改めて原発ゼロ社会の実現をめざしていきたいと強く思います。

写真の横断幕は、市民ネットの画伯、山本友子の力作。