災害がつなぐご縁・全国災害ボランティア議連研修会
今日は衆議院第二会館で開かれた全国災害ボランティア議連の研修会に参加しました。
昨年9月台風15号で地元佐倉の農家も甚大な被害を受け、岐阜の川上県議をはじめ遠方から同議連のメンバーが大勢駆けつけてくれました。
私も市内の被災したトマト農家のビニールハウス解体作業をご一緒し、そのご縁で議連に仲間入りすることになりました。
研修テーマは、台風15・19号災害等の被災現場より〜報告と課題検証。
10時から16時半まで、各地の被害状況や現地入りして見えた課題や今後の取組みの方向性など、盛り沢山の内容でした。
午前の部では、鎌ヶ谷の泉川市議と富津の高木市議から、千葉県の事例がありました。
国会からは、体調不良の谷公一議連会長会(自民党総務副会長)に代わって、泉健太副会長(国民民主党政調会長)の挨拶がありました。
また、超党派の国会議員も多く参加しました。
午後からの記念公演の講師は、防災システム研究所の山村武彦所長。
命を守る事を優先するスマート防災訓練の提案は、目から鱗でした。
とにかく1週間分の備蓄を備え、丸一日水や電気、ガスなどのインフラを断ち生活してみると何が足りないか、何が必要かが分かるということです。
名付けて、在宅避難生活訓練。
自治体と地域の実践的防災対策として、情報収集・集約・伝達システムや情報トリアージ、地域防災の助け合い「近助の精神」の大切さも力説されました。
また、元衆議院議員の村井宗明さんからは、A I 時代における自治体の災害対応の新たな取組みについて学びました。
村井さんは、東日本大震災後に史上最年少38歳で衆議院災害対策特別委員長を務めた方ですが、政界引退後はIT業で情報処理技術者、A Iジェネラリストとして、YahooやLINE等の企業において、活躍中。
長野市等で被災者からの問い合わせ100項目以上に自動で回答するLINE-Botを開発し、16万人、33万回も使用されたとのこと。
千葉県における事例も含めて報告があり、高齢者をはじめ誰もが分かりやすく簡単なシステムが多く使われた、高度なA Iシステムは失敗だったと結論付けました。
この他にも、重機ボランティア、農業ボランティアセンターの立上げなど、さまざまな課題があります。
今後とも情報共有しながら、課題解決に取り組んでいきたいと思います。