増え続ける児童虐待/ 民間立の一時保護所

昨年度における県内の児童虐待相談対応件数の速報値が公表されました。
残念ながら、千葉県ではこの8年間、右肩上がりで増加しています。
具体的には、千葉県6か所の児童相談所において9,061件、前年度比で1,514件増加。
また、千葉市を含めた総数は10,715件で前年度より1,665軒増加しています。

令和元年度千葉県の児童虐待の状況について/千葉県

虐待の類型別では、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクトのいずれも増加。
中でも、身体的虐待が最も増えているそうです。(前年度比+754件)
主な虐待者別では、実父及び実母からの虐待が増加しており、両方を合わせると全体の90%を超えています。
子育てを社会全体で応援する環境は、まだまだと言わざるを得ません。

子どもの命や尊厳を守る取り組みをさらに進めるためにも児童相談所の体制強化は待ったなしです。

今月27日(金)開会予定の12月議会会派代表質問では、児童虐待防止についても担当します。
特に児童相談所に併設されている一時保護所に着目し、取り上げる予定です。

先日、千葉市中央区にある児童養護施設に新たにできた一時保護専用施設を見学してきました。
千葉市の財政支援を受け、10月にオープンした県内で初めての民間立の一時保護所です。
園長先生から運営のご苦労やさまざまな課題をお聞きしてきました。
これから課題解決に向けて、県当局と前向きな議論をしていきたいと思います。

画像は、一時保護専用施設の外観
砂場は完成をめざして作業中です。
里山の自然が身近にあります。

一時保護専用施設の外観

一時保護専用施設

一時保護専用施設