NPOハイティーンズサポートちば/ ヤングケアラーについて知ろう・必要な支援を考えよう

今日は 午後1時からNPOハイティーンズサポートちばの第3回通常総会が開かれました。
振り返ればこの6年間、定時制高校夜間給食廃止を契機にNPO設立に至るまで、現場の先生方と一緒に給食の継続運動、県立高校での食支援や居場所カフェのモデル実施など一緒に進めてきました。
熊谷県政に変わり、今年度から県立高校5校において新たに県の事業として「校内居場所カフェ」がスタート。
中核地域支援センターを核とする今後の展開にNPOとしても関わっています。

NPOハイティーンズサポートちば/ ヤングケアラーについて知ろう・必要な支援を考えよう

第2部の記念講演会は「ヤングケアラーを支援する」
日本ケアラー連盟代表理事/ 日本女子大学名誉教授の堀越栄子さんのご講演とヤングケアラー当事者の方からの経験談をお聞きしました。

14時半から17時までノンストップでの濃密な時間を会場の参加者と共有することができました。

ケアが必要な人が増えている
ケアラーも増加するが、家族の中でケアをする人は限られ、誰もがケアラーになる可能性がある
ヤングケアラーは本人も大変だが社会に深刻な問題が生じる
健やかな成長が保障できなくなる
教育の機会を逃す、進学や就職ができず将来に不安を抱えた子どもが増える

埼玉県では議員立法でケアラー条例がつくられ、高校2年生の全数調査では複数の家族をケアしている生徒は約2割。
病気や高齢の家族のケアをし、食事などの家事や感情面のケアを抱え、孤立している姿が浮かび上がってきたとのこと。

子どもたちの5〜6割が影響あると答え、過度なケア負担は子どもの心身の健康、学校生活、人生に悪影響を及ぼしています。
子どもたちが望むサポートで多かったのは、宿題や勉強のサポート。
高校生になって、誰に話せば良いかわからずに孤独を感じる
介護から離れたくても離れられない。
進学や将来の相談ができず、自分の未来がわからなくなる、未来に絶望したと語った当事者の言葉に胸が詰まりました。

ヤングケアラーは見過ごされやすい
見ようとしないと見えない存在
見ようとしても見えにくい存在

子どもの権利を守る
子ども自身の声をよく聴く
一緒に考えて解決していく
全体の状況を把握していく
当事者の参加で対策を考えることが大切。

子ども時代を子どもらしく過ごす
子どもたちの健やかな育ちの視点が基本
大人社会がどう子どもを捉えるのか
言いやすい雰囲気や環境づくりが大切
ヤングケアラーだけではなく全世代のケアラー支援が必要。

ケアラー支援はイギリスから25年遅れている
法律条例をつくる動きと併せてできるところから、できる人が動く

千葉県でも現在、7月中の実態調査実施を目途に健康福祉部と教育庁との連携で検討が進められています。
今日は健康福祉部担当課職員の方々、国会議員や市議も参加してくれました。

さまざまな気づきと学びの詰まった講演会でした。
今後につなげていきたいと思います。