原発講演会のはしご
午後2時から四街道市文化センターで崎山比早子さんの講演会があった。
崎山さんは元放射線医学研究所の職員でがんの研究がご専門であったが、
退職後に高木学校で学ばれ、市民科学者として活動をされている。放射線の生物への影響について、科学的知見から分かりやすくお話しいただいた。
盛りだくさんの内容だったが、いま問題となっている放射線量の被ばくリスクについては、「年間1ミリシーベルト」の限度量は安全量ではなく、放射線には安全値はないと強調されていた。
放射線がDNAを破壊し、いろいろな種類の細胞がズタズタにされ、発がんリスクが高まるしくみについて、食べ物を通してセシウム137が体内に蓄積し、チェルノブイリの調査報告で子どもは大人の3倍近い値となっていることなど、分かりやすく説明された。
原発事故後、千葉や東京などの首都圏でも放射能汚染が広がっているデータが明らかになっている。福島だけではなく首都圏からも、関西や沖縄まで子どもを連れて非難するケースも出てきている。
後ろ髪をひかれる思いで会場を後にし、急きょ千葉市生涯学習センターへ急ぐ。
次の講演会のタイトルは「原発よ、静かに眠れ~被曝労働と原発震災」。
午後4時半に現地に到着し、ちょうど講師の内藤新吾さんの話が始まった。
内藤さんは日本福音ルーテル教会の牧師さんで静岡の教会に務めていた18年前、被曝労働を続ける野宿の日雇い労働者と 出会ったことがきっかけで原発問題に関わり、浜岡原発中止を求める運動の中心的役割を担ってこられた。 今は松戸の教会に転任している。
静岡にいらっしゃった時には地元の掛川市に粘り強く働きかけ、原発問題の討論集会も実現するなど、市民レベルで問題提起し、 活動することの意義を強調しておられた。
問題意識がある議員に働きかけても「少数派」のため、議会は動かないからとの話には、やはりどこもそうかと納得。 しかし、そういう議会にしたのも、市民なのだが…。
原発に関するたくさんの情報をいただいたのだが、一気に消化できず、ご著書を購入した。
日本が国策として原発を推進してきた本当の理由とは?
明日から6月議会が始まるが、少しずつ読み進めたい。
内藤新吾著「危険でも動かす原発 国策のもとに隠される核兵器開発」