柏特別支援学校へ
12月18日(火)
朝9時半に柏駅に降り立ち、会派メンバーと合流。
まずは柏特別支援学校を訪ねた。
このところ特別支援学校に入る子どもたちが増え、既存施設のキャパ
シティをゆうに超え、県立高校内に分校をつくるなど対応に追われている。
佐倉でも今年4月に佐倉南高に印旛特別支援学校の分校ができた。
山本さんが年明けに開かれる2月議会の代表質問で取りあげたいとの
ことで、今回の視察となった。
河野校長、伊藤教頭の両先生に出迎えていただき、県教委の担当職員も
同席してくださった。
昭和56年設立当初は、小学部10クラス・中学部5クラスでスタートし、
100~120人規模の想定で建てられた校舎だが、現在は高等部までの
児童生徒が250名を超え、職員数も120名を超えている。
3年前には高等部の分校が県立流山高校に開設されたが、それでも過密
状況は改善できない。
子どもたちの障がいに応じた教育の個別支援プログラムや卒業後の
進路状況、自閉症の教育的支援の研究協力校となっていたことなど、
私たちの質問に対し、1時間近く詳しくご説明をいただいた。
その後、校内を案内していただく。
ここは教室が足りず、特別教室等をボードで間仕切りして作った教室
後付けで設置したシンク
次は、中庭に建てられたリースのプレハブ教室
小学部高学年の2クラスの子どもたちが学んでいたが、室内の空気は
やっぱり冷たい…。
廊下を歩いていくと、給食の美味しそうな匂いが
こちらは食堂
スペースの関係で全員が入れず、小学部の1・2年生と高等部の生徒は
教室で食べている。
2階に上がると、不思議な光景が
天井にご注目ください。
廊下にパーテーションを立てて、更衣室(女)をつくっている。
とにかく校舎のあらゆるスペースを駆使し、部屋を作っている。
廊下をどんどん進んでいくと、非常口のマークの手前にカーテンレールが
見えますか?
なんと廊下の行き止まりをカーテンで仕切りって、男性の更衣室を確保
涙ぐましい努力だが、ここまで行くともう限界ではないか。
120名を超える教員を抱え、窓際にもデスクがびっしり並んでいる。
それでも足りずに、引き出しのないテーブルを6人で共有しているケースも。
残念ながら先生方が落ち着いて仕事に取り組める環境とはほど遠い現状だ。
誰が見ても環境改善が必要であることは異論がないだろう。
施設環境だけの問題ではなく、特別支援教育の今後のあり方は
国の方向性を含め、今後議論すべき重要な課題だ。
現場の先生方と意見交換させていただき、改めて実感した。
柏特別支援学校の先生方、県教委職員の方々、お忙しいところ
丁寧に対応していただき、大変お世話になりました。