全国の女性議員が大集合!

1月15日(火)

女性議員パワーアップ集中講座に参加するため、参議院議員会館に向かう
雪の国会議事堂
国会議事堂の辺りも昨日の雪が

東は岩手、西は山口から60数名の女性議員が集まり、
午前10時から午後6時まで、様々なテーマでレクチャーを受け、交流した。

第一部は、子どもへの支援・就学援助について
子どもの貧困問題に取り組んでいる千葉明徳短大の山野良一さんから
昨年行った就学援助制度に関する調査の結果報告があり、
元学校事務職員で長年この制度を運用してきた竹山トシエさんからも
現場の実態と制度の課題について、お話を伺った。
昨年、私も県内の教育委員会に制度の運用状況について政務調査を行い、
要綱化されていない自治体があることも分かったが、
改めて教育現場に対する意識づけと積極的活用が必要と感じた。

昼食後は、東大社会科学研究所の大沢真理さんによる
税・社会保障についての講座
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「女性の貧困」を生み出す根本に男女格差の社会制度があること、
今やるべきことはデフレ対策ではなく雇用者報酬を上げることであり、
それなしには税収アップにつながらないこと等々、諸外国のデータも
使って様々な視点から、今後のあるべき政策や制度設計について
ご教示いただいた。

10分休憩後は、「スクールソーシャルワーカーの実践から学ぶ」という
テーマ。
文科省担当者から25年度概算要求している「いじめ対策関連事業」に
ついての説明を受け、その後に質疑応答。
この事業にはスクールカウンセラーの他にスクールソーシャルワーカー
の数を今年度の倍にする予算も盛り込まれている。
スクールソーシャルワーカーの配置を1113人から2226人にするという
のだが、今年度の実人数は、820人。
国がこの制度を20年度に導入した時は、国の全額負担で950人でスタート
したのだが、翌年から3分の1国補助にしたとたん数が一気に減少し、
21年度は550人になってしまった。
現在も週2日勤務など、専門職にもかかわらずほとんどが非正規雇用という。
千葉県も教育事務所単位の配置となっている。
国の担当者の話を聞けば聞くほど本当に現場からの意見を生かした事業提案と
なっているのか、大いに疑問が残った。

その意味でも実際スクールソーシャルワーカーとして小金井市で
活動されている天野さんのお話は説得力があり、国の予算措置の
いかんに関わらず自治体として急ぎ進めていかなければならない事業
であることを実感した。
スクールソーシャルワーカー

最終講義「公契約条例」を前にちょっと一息、10分間休憩
女性議員講座

小金井市の総合評価方式制度、国分寺市の公共調達条例について、
当該市の職員や議員からエピソードも交えてご報告いただく。
終了は、午後6時過ぎ。

パワーアップ講座ということで、盛りだくさんの内容だったが、
さすがにちょっと疲れた。
とはいえ、全国各地から参加した仲間と情報交換し、
元気の出た一日だった。