心豊かな一日(後編)

2月9日(土)

夕方からは、千葉市花見川区にある障害福祉サービス事業所「明日の種」
にお邪魔した。

昨年11月にオープンし、千葉市で初の企業組合での障がい福祉サービス
事業として、就労継続支援B型と就労移行支援をめざしている。
さくらネットの会員でもある組田香織さんが代表となり、この間、いくつ
ものハードルを見事クリアしてきた。
組田さん
事業所2階のスペース

段ボールに入っているのは、業務用の電話機
分解して基盤を取り出す作業を行う
電話機の山
今年4月施行の小型家電リサイクル法に伴い、都市鉱山といわれつつも
埋め立て処理されているパソコン、デジカメ、携帯電話などに入っている
レアメタルを取り出し、資源化していくとのこと。

亡くなったお義父様の会社(株式会社共進:産廃収集運搬業ほか)との
コラボで今回の取り組みが実現したのだが、彼女のエネルギーとビジョン
は本当にすごい!
当日は小学6年生のお嬢さんがお手伝いしていたが、末っ子の息子さんは
10歳になったとのこと。
10年ほど前、組田さんと子育てネットワーク「佐倉子育て応援団」で
ご一緒した時は赤ちゃんだった姿を思い出し、時の流れにしばし呆然。
子育てと同時にパワフルに社会的活動もしてきた彼女。
社会的価値のあるこの事業をぜひ私たちも応援していきたい。

集まりでは企業と福祉のコラボである「企業内授産」で障がい者雇用を
創出している映像「あだちファクトリー物語」(NPO法人WELL’S新木場の
取り組み)を見た後、参加者が感想を述べ、企業と福祉の連携について、
話し合った。
参加者の中には特別支援学校の若き先生もいらっしゃり、来週には高3の
生徒さんたちがこちらの事業所で実習されるとのことだった。
障がいがあるなしにかかわらず、誰もが仕事を通じて生きがいを持ち、
チャレンジしていくことができる社会をめざし、地域社会から変えていく
ことが大切だなと改めて感じた。

真剣な話し合いの後は1階の食堂に移り、第二部の「お寿司メニュー
試食会」がスタート。
あしたね食堂

厨房を切り盛りしているのは、なんとプロの寿司職人さん。
お寿司の試食

ランチメニューにお寿司を取り入れるということで、試食をさせて
いただいた。
お寿司はもちろん、カニと山芋の和え物、茶わん蒸し、卵焼きなどの
サイドメニューも繊細な味付けでとても美味しい!
これでいくらの価格設定にしたらよいかなど、テーブルをご一緒した
地元花見川ネットのメンバーと歓談しながら、アンケートに感想や
意見を書かせてもらった。

食堂には100円ショップで調達した材料で使った小物や手作り品も多く
見られ、温かい空間となっている。

部屋の一角には、さくらネットの姉妹団体「回転木馬」から調達した
桐ダンス㋨上にお雛様もさりげなく飾られていた。
お雛様

季節感を感じる暖かい一日を過ごすことができ、感謝!