心豊かな一日(前編)

2月9日(土)

県議会の一般質問が終わり、昨日からは予算委員会がスタート。
このところ議会に缶詰の日々が続いていた。
安倍政権の緊急経済対策を受け、千葉県も土木工事中心に438億円超の
補正予算案を追加提案した。
道路や橋の老朽化や事前防災対策と銘打っているが、それだけではなく
引き続き圏央道や外環道などに巨額の税金が投入されようとしている。
議会でも四車線化を進めるべきだとか、道路推進の大合唱である。
道路は大事だが、何よりも今優先すべきことは他にないのかといいたい
ところだ。
学校や病院などの耐震化、福祉や医療など人の命にかかわるサービス、
ヒト・モノ・カネが地域でまわる経済の活性化などへの予算配分は
ほとんど見られない。
これだけ借金大国になっても、相も変わらずイケイケどんどんの発想、
政策ビジョンの転換など必要ないということなのだろうか?

それに加え、2月1日には関東地方整備局が突然、利根川・江戸川河川
整備計画案を示し、パブコメや公聴会開催を発表した。
有識者会議では国交省の治水計画の前提となるデータのねつ造も委員
から指摘されていたが、年明けは数回にわたって会議日程をドタキャン
し、議論の場を流していたというわけだ。
確信犯と言っても過言ではない。
一昨年の前回の時もそうだったが、河川官僚は八ッ場ダムありきの治水
計画をつくるために非民主的な形でまたもや強引に事を進めている。

毎日、嫌なニュースばかりで気がめいるが、久し振りに心の洗濯とばかり
に佐倉にある川村記念美術館を訪れた。

ちょうど特別展「BLACKS」の開催中だった。
ルイーズ・ニーヴェルスン、アド・ラインハート、杉本博司の三人の作家
による展示であり、「黒」を作品の重要な要素としている。
ラッキーなことに学芸員さんにガイドしていただき、より深く作品を鑑賞
することができた。
特に杉本博司氏のモノクロ写真を用いた一連の作品「劇場」は、静謐な
空間で研ぎ澄まされた光を放って印象的だった。
1974年よりニューヨークに在住、ニューヨークと東京を拠点に活躍して
いるとのこと。
先週27日の日曜美術館で特集されたそうだが、杉本氏が撮った「那智の
滝」をぜひ見てみたいものだ。

エントランスから館内につづく小道で黄色い草花を発見
福寿草1

近づいてみると福寿草がけなげに咲いていた。
福寿草2

昨日今日と芯から冷える寒さだったが、確実に春は近づいている。

川村記念美術館

館内のお庭も散策したかったが、次の予定があり、早々に美術館を後に
した。

 

環境

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