終戦記念日/黒アゲハ飛来

今日は、終戦の日。
郷里の仙台でこの日を迎えています。
89才の父親は、戦前・戦中と海軍の英語教師をしていた祖父の仕事の関係で佐世保、松阪、札幌と転居。
幾度もの転校を余儀なくされ、母親と妹たちと汽車で列島を縦断した体験談を聞かされました。
食糧難のため、子どもであっても家の着物を持たされ、農家を訪ねて野菜と交換する「買い出し」もしたそうです。

85才になる母は、父方の郷里である秋田県大館に疎開していましたが、空襲により仙台市内の自宅や小学校は全焼。
終戦後は仙台に戻り、暑い日も寒い日も小さな体で隣町の学校まで遠路通い、青空教室の時もあったとか。
苦難の時代ではありましたが、両親の子ども世代の想像を超える豊富な体験と生き抜く逞しさに感心します。

戦後78年もの間、この日本が「世界の恒久平和」の実現に向けて、どのように努力してきたのか?
唯一の被爆国として、平和憲法を持つ国として、その役割を十分に果たしてきたのか?
終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻や歯止めがかからない核兵器・軍拡競争。

この現実に向き合い、自らの足元から平和な市民社会を創り出していくため、あらゆる場面でできることに取り組んでいかなければと改めて思います。

実家のみかんの木に黒アゲハが飛来。
早朝から暑い中での畑作業に精を出す父。
いつまでも元気でいてほしいです。