広島市長の平和宣言
8月6日(火)
広島は原爆投下から68年目の夏を迎えた。
午前8時から平和記念公園で開かれた平和祈念式典を視聴し、
テレビの前で黙祷。
松井一實広島市長の平和宣言を聞き入った。
式典には安倍首相も参列していたが、どのような気持ちで松井市長の話を
聞いていたのだろうか?
以下、広島市のホームページより抜粋
世界の為政者の皆さん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。
威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか。
広島を訪れ、被爆者の思いに接し、過去にとらわれず人類の未来を見据えて、
信頼と対話に基づく安全保障体制への転換を決断すべきではないですか。
ヒロシマは、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する地であると
同時に、人類の進むべき道を示す地でもあります。
また、北東アジアの平和と安定を考えるとき、北朝鮮の非核化と
北東アジアにおける非核兵器地帯の創設に向けた関係国の更なる努力が
不可欠です。
今、核兵器の非人道性を踏まえ、その廃絶を訴える国が着実に増加して
きています。また、米国のオバマ大統領は核兵器の追加削減交渉をロシアに
呼び掛け、核軍縮の決意を表明しました。
そうした中、日本政府が進めているインドとの原子力協定交渉は、
良好な経済関係の構築に役立つとしても、核兵器を廃絶する上では
障害となりかねません。
ヒロシマは、日本政府が核兵器廃絶をめざす国々との連携を強化すること
を求めます。
そして、来年春に広島で開催される「軍縮・不拡散イニシアティブ」
外相会合においては、NPT体制の堅持・強化を先導する役割を果たして
いただきたい。また、国内外の被爆者の高齢化は着実に進んでいます。
被爆者や黒い雨体験者の実態に応じた支援策の充実や「黒い雨降雨地域」
の拡大を引き続き要請します。
この夏も、東日本では大震災や原発事故の影響に苦しみながら
故郷の再生に向けた懸命な努力が続いています。
復興の困難を知る広島市民は被災者の皆さんの思いに寄り添い、
応援し続けます。
そして、日本政府が国民の暮らしと安全を最優先にした責任ある
エネルギー政策を早期に構築し、実行することを強く求めます。
私たちは、改めてここに68年間の先人の努力に思いを致し、
「絶対悪」である核兵器の廃絶と平和な世界の実現に向け力を尽くすこと
を誓い、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げます。
~引用終わり~
「口をつぐめ、眸(め)をあけよ
見えぬものを見、きこえぬ声をきくために~窪島誠一郎」
先の戦争で命を落としていった画学生たちの作品が森の中にひっそりと
展示されている。
そのどれもに生きる喜びや悲しみが写し出されているように感じた。