はぐくみの杜君津オープン!
8月29日(木)
社会福祉法人生活クラブ風の村が初めて運営する児童養護施設「はぐくみ
の杜君津」の開所式に足を運ぶ。
私たち「市民ネットワーク千葉県」も生活クラブ千葉グループの
メンバーとして、地域社会をより良くするためにともに活動しているが
このところの風の村の事業展開は目を見張るものがある。
ひと言で言って、素晴らしい!
「千葉県は児童養護施設が足りない。受け皿づくりに力をもっといれる
べきだ」と私などが県に政策提言してもなかなか実現に至らないが、
風の村は必要な社会資源を自らつくり出している。
同じグループのメンバーとして、誇らしい限りだ。
と前置きが長くなったが、セレモニーは地元の小糸公民館で開かれた。
続いて、県の伊勢田児童家庭課長、児童養護施設協議会のともだ会長、
支える会の堂本暁子会長、地元君津の議長や教育長から
お祝いのメッセージ。
そして最後にはぐくみの杜の高橋施設長から施設開設までの
経緯や思いが話された。
「より家庭に近い場所に」をテーマに、食事を通した団らんなど
「当たり前の生活」を通して子どもたちの「心の安全基地」をつくりたい。
「社会的養護」ではなく、社会的「となりの家」にしていきたいと語った。
高橋さんは千葉県の職員として児童相談所や児童養護施設で働き、
その後、退職してこの小糸地区で「人力車」という自立援助ホームを
立ち上げ、施設を出た後の子どもたちの生活を9年間バックアップして
きた。
小糸地区の住民の皆さんの温かい支援を受けてきたこともあり、
はぐくみの杜もこの地域につくりたいと強く希望したとのこと。
式が終わり、いよいよ施設見学。
歩いて数分のところに素敵な家々が見えてきた。
普通の一軒家が6軒あり、2~18歳までの40人の子どもたちが男女別
の6~7人に分かれてここに暮らし、遊び、学校に通う。
こちらは、リビング&ダイニング
住友林業が個人住宅ではなく初めて施工した施設ということもあり、
力を入れて下さったとのこと。
各部屋には素敵なフラワーアレンジメントが。
吹き抜けの天井で明るく、画面左手は「大黒柱」。
一軒ずつ柱が違うそうだ。
高学年には個室が用意される。
部屋の窓からは、四季折々の風景が広がる。
はぐくみの杜には20代を中心とする若くて熱意のあるスタッフが集まった。
子どもたちを迎えるために、児童心理はもちろん料理などさまざまな研修を
重ねてきた。
地域の方々が差し入れてくださった房総の郷土料理「太巻き祭り寿司」
君津のご当地キャラ「きみぴょん」が見事!
はぐくみの杜にくる子どもたちがこの自然豊かな環境でスタッフや地域の
方々の愛情にはぐくまれ、安心して豊かな子ども時代を送ってほしい。
そう心から願った。