やまなしハイドロジェンカンパニー/東京電力新信濃変電所
県外視察2日目は、やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)を訪問。
産業分野におけるカーボンニュートラルの先進事例を学びました。
山梨県、東京電力ホールディングス(株)東レ(株)の共同出資で設立された国内初のP2G(Power to Gas)専業企業として,2016年から再生可能エネルギー由来の電力を用いて水を電気分解し,水素を製造するシステムを開発。
2021年からは水素サプライチェーン構築に向けた実証実験をスタートさせ、グリーン水素を製造・貯蔵・輸送・利用する一環システムに取り組み、県内の工場や店舗に輸送し,燃料電池や水素ボイラの燃料として使用しています。
ご説明ご案内いただいた東電ホールディングス経営技術戦略研究所水素事業準備室の方から、カーボンニュートラルを進めるためには需要側の取組が大事で、これからは電気の対策から熱利用の対策とのこと。
水素利用には製造・発電に伴うエネルギー損失が発生し,効率性に考慮した利用形態が求められるとのこと。
山梨県企業庁の野心的でフットワークの軽さにより、県内企業等との実証事業が進められ、産業集積に向けてのビジョンが印象的でした。
千葉県の取組も後押しする必要を感じます。
昨日は、東京電力パワーグリッド新信濃変電所を見学。
長野県エリアにある3つの水力発電所から送られてくる電力を500kVの送電線で首都圏に送電するとともに、東日本大震災を契機とした大規模電源の被災等による大幅な供給力不足にも対応。
2021年から東日本側で50Hz、西日本側60Hzと周波数の異なる電気を変換するための施設90kwが増強されました。
今回の視察では、改めて命や暮らしを支えるインフラの重要性を認識しました。
視察先の関係者及び議連役員の方々に感謝いたします。