どうなる?介護保険 どうする?老後

6月14日(土)

来年度からスタートする医療と介護がドッキングした制度改定に向けて
現在参議院で関連法案が審議中だ。
介護保険も大きく変わり、地域で「医療から介護へ」の流れがつくられる。

複雑な法改正の背景や中身、その目指すところを勉強しようということで
介護保険のスペシャリストである服部万里子さんをお招きし
志津コミュニティセンターで学習会を開いた。

服部万里子さん
服部さんは、立教大学コミュニティ福祉学部講師を務めると同時に
NPO渋谷介護サポートセンターの理事長でもある。

会場には介護真っ最中という団塊世代や専門職の方々など80名近くが
足を運んでくださった。
介護学習会1
司会は、五十嵐ともみ市議

質問タイムでは心臓病を抱えるご家族を介護する方から切実なお話があり
服部さんにアドバイスいただいた。
団塊の世代が75歳になる2025年に向けた地域包括ケアが進められている。
だが、「施設から地域へ」が進めば、お金がなくて、独り暮らしで、年齢が高い
高齢者は行き場がなくなるのではないかとの指摘も。
高齢者の虐待死、ネグレクトによる殺人や自殺も起こっている。

服部さんは「とにかく入院しない。入院しても在宅復帰に向けて集中的に
リハビリが重要」と力説された。
早期退院のためのケアマネジメントと医療・在宅連携、とりわけ介護者支援
親族への連携がかかせない。
医療機関や行政だけではなく地域の多様なケアシステムがこれまで以上に
求められている。
そして、在宅でより長く生活できることが結果的に介護や医療費の削減
といった財政面でのメリットにもつながる。
地域包括ケアシステムについては今議会の一般質問で取り上げるが
今日は介護保険サイドから学ぶことができた。

最後に服部さんからアドバイス
介護学習会3

どこで老後を過ごすかの一番のポイントは、自分で選択すること!
自宅ではないところで生活する場合は、見えを張って見栄えのいい施設を
選ぶのではなく、普段着の自分が心地よい場所を選ぶこと。
医療の心配のないところ、食事が美味しいところ、人との交流の機会が
たくさんあるところ等々、自分の価値観や生き方にあった場所を選ぶと
いいそうだ。
体験入居もお勧めとのこと。

志津コミュニティセンター1階フロアに教科書展示コーナーが
教科書展示

例年この時期に県の印旛合同庁舎で開設される教科書展示にまで
出かけていたが、今年はここで見ることができた。
これまでもっと多くの市民が気軽に教科書展示を見られるようにと
教育委員会に要望してきたので、大いに評価したい。

来年度から使用する小学校の教科書採択の手続きがスタートし
8月末までにどの教科書を使うのか決定される。
今月27日(金)まで展示予定とのこと。
関心のある方は、ぜひお出かけください。