南房総市へ
8月4日(月)
南房総市が県内のバイオマス利活用をリードしていると聞き、
会派メンバーで視察をお願いした。
当日はあいにく山本さんと私、そしてさくらネット小高さんだけが参加。
正午過ぎにJR富浦駅で下車
駅周辺の様子
午後1時に南房総市役所へ
農林水産部地域資源再生課の窓口に伺い、その後、石井裕市長を表敬訪問
石井市長は山本さんと県議会でご一緒だったことがあり、
かねてから「南房総を愛する素敵な方」と聞いてきた。
お目にかかって、首長として自然体で地域のためにがんばっておられる姿や
お人柄に接し、私もファンクラブの一員に。
ご多忙のところ、本当にありがとうございました!
その後、本題である「木質バイオマス暖房機導入普及事業」について
地域資源再生課の押元副主査からレクチャーを受けた。
南房総市はH18年3月に7つの町村が合併。
人口約4万1千人、第一次産業に従事する市民は4人に1人。
海山に囲まれた風光明媚な素敵なところだ。
年間の観光客は500万人、道の駅はなんと市内に8箇所もある。
これは全国1位タイとのこと。
木質バイオマス事業に取り組む背景には、市域の約54%が森林で
豊富な森林資源がある。
市内の森林整備では、年間3000㎥の木材が発生するものの
その7割が未利用材(切捨て)となっていた。
この未利用材の新たな需要を創出するために、
木質バイオマス事業に着手したそうだ。
一方、南房総市では施設園芸も盛ん。
ハウス内では、花やぶどうなどが栽培されている。
このところの石油系燃料の高騰もあり、23年度から木質バイオマス暖房機
の無料モニター事業をスタートさせた。
レクチャー終了後、押元さんのご案内で利用モニターをされた
カーネーション栽培農家、富浦地区にある軽込さんのハウスを訪問。
これが薪暖房機「ゴロン太」
森林組合が供給する薪を投入し、着火。
針葉樹の薪を満タン投入で連続7~8時間燃焼でき、施設内の気温も
平均5.6℃・最大で9℃の加温効果が得られている。
その後、メーカーと改良を重ね、新機種「スーパーゴロン太」が完成。
今年度は市内で20台が使われ、薪の供給は600㎥。
その効果として、化石燃料削減量6万リットル、Co2削減量160トンと
試算されている。
軽込さんのハウスでは従来の灯油ストーブも併用
その時々の気象に応じて上手に使い分けているそうだ。
これらを薪に切り出し、1㎥ずつ仕分けている
地域資源再生課の押元さん
仕事に思いが感じられる素敵な職員さん
この他にも地域の資源やニーズを上手にマッチングさせ、地域循環型事業
を創出している南房総市の取り組みを学ぶことができた。
南房総の豊かな自然と人々に感謝、感謝の一日だった。