柏市地域包括ケアの中核拠点へ
1月24日(土)
医療・介護・福祉の垣根を取り払い、医師・看護師、介護職など多職種連携で
高齢や障害のある方々を支え、住み慣れた地域で暮らし続けられるための
しくみづくりが始まっています。
「地域包括ケアシステム」とも呼ばれ、関連法の改正で全国的に進められよう
としています。
22日(木)に柏市の地域医療連携センターを会派のメンバーと訪れ、
福祉政策課の梅宮さんからお話をお聞きしました。
実は、2年前にも柏市における長寿社会のまちづくり「豊四季台プロジェクト」
の視察に伺ったのですが、その時はこのセンターは建設中でした。
今年4月に完成したこともあり、その後の展開をぜひ伺いたいと申し込んで
いたのですが、全国から視察申し込みが殺到し、今回はこちら側の人数も
4名限定、なおかつ他団体と合同でお願いしますとのことでした。
当センターは、柏市の医師会、歯科医師会、薬剤師会の共同で
豊四季台団地の中心部に建てられました。
その建物を柏市に寄付し、市の福祉政策課(在宅医療担当)が引越し
2階建てのセンターに同居しています。
センターは、以下の機能を担っています。
・患者が病院から在宅に戻る際の調整支援機能
主治医・副主治医、多職種の推薦
・医師・多職種による在宅医療・看護・介護のコーディネート機能
・在宅医療に係る主治医及び副主治医の研修機能
・市民相談・啓発機能
これまでの取り組みの成果として
・在宅医療研修の修了者数
247人(うち医師44人、現在は50人)
・在宅医療支援診療所数
15箇所(22年11月)→28箇所(26年3月)
・訪問看護ステーション数
12箇所(25年2月)→18箇所(26年4月)
・在宅診療所による年間自宅看取り数
53件(22年度)→110件(24年度)
・年間3人以上自宅で看取った在宅診療所数
5箇所(22年度)→12箇所(24年度)
・多職種連携 ICTシステムID発行数
356名「多職種)、143事業所
それぞれ目覚ましい成果が出ています。
1時間ほどご説明をお聞きし、その後、団地内の施設を見学
建物1階には、地域包括支援センター、在宅療養支援診療所、小規模多機能、
24時間訪問看護や居宅介護等々の事業所が入り、高層階はサービス付き
高齢者住宅(サ高住)となっています。
一緒に視察したのは、富山県南砺市市議会の皆さん
8市町が合併した自治体とのことで2つの病院を抱えているそうです。
全国的にも先進的な取り組みが柏市で進められています。
午後は、昼食をとる間もなく柏の葉駅前に移動。
柏の葉で展開しているスマートシティを中心とした「柏の葉国際キャンパス
タウン構想」を視察しました。
その報告は、また改めて。