行徳野鳥観察舎へ
6月12日(日)
8日(水)に一般質問を終え、一段落と思いきやそうはいかず、
連日、県内各地で起こっている問題について県民の皆さんが
続々と会派室に説明にこられました。
10日(金)には、会派4人で市川市にある行徳野鳥観察舎に足を運び、
行徳野鳥観察舎友の会の皆さんに現地を案内していただきました。
この観察舎は耐震強度不足で昨年12月28日から無期限休館中です。
県の行革審議会で「県の施設として廃止」の答申が出され、
地元市川市からも存続を求められています。
子どもの時に観察舎を訪れた小学校の先生が教え子を連れてくる
こともあったそうです。
また、大坂からも子どもを連れて訪れたが閉館していてがっかりしたとの
メッセージも残されていました。
県内の傷病野鳥の救護を行っています。
合計44台の望遠鏡は日本一の多さとのことで、子どもたちも
クラス全員で一斉に観察することができます。
行徳野鳥観察舎は「行徳近郊緑地特別保全地区」の一角にあります。
ここはかつて「新浜」と呼ばれ、水鳥の生息地として世界的に知られた
行徳・浦安地帯のうち宮内庁の「鴨場」を含む一部を水鳥や水辺環境の
保護のため、保全造成されました。
平成7年ころから湿地環境の復活を目的とした環境復元の実践が
全国に先駆けて試みられています。
台湾や韓国からも自然再生のお手本として視察があるとのこと。
陸にも別なカニが生息しています
1979年に建てられた施設ですが、耐震基準を大きく下回り
震度6程度に耐えられないと判明。
しかし、この施設は野鳥観察のみならず自然環境保護の
発信拠点として国内外を問わず利用されてきました。
新浜で記録された野鳥は281種。
実に日本産鳥類の約半分という多さ。
小さなトビウオも元気にはねていました。
都会の喧騒と隣り合わせに生物多様性に富む自然環境が広がっています。
この貴重な自然環境を次世代にバトンタッチするためにも観察拠点は
なくすわけにはいきません。
存続を求めて、市民・県民の声を届けていきましょう!
広い保護区内を歩き回り、1時間半以上が経っていました。
明日13日(月)の環境生活・警察常任委員会ではこの問題も含め
館山坂田の残土埋立事業や指定廃棄物問題等々、質疑する予定です。