条例も憲法も骨抜き運用はダメ!

6月15日(水)

今週は県議会の各常任委員会が開かれています。
13日(月)は、私の所属する環境生活・警察常任委員会。
今議会は補正予算もなく、執行部提案の議案はありませんでしたが
「諸般の報告・その他」の審議でいくつかの問題を取りあげました。

委員の質疑時間は決められてはいませんが、限られた時間内で
多くの委員が闊達な議論をするのが議会運営の基本です。
良いことは良い、悪いことは悪いと是々非々で県政の問題点を質し
あるべき対応を求めていくのが議員の役割です。
13日の委員会では、館山市坂田地先の残土埋立問題、指定廃棄物問題、
行徳野鳥観察舎の存続、地下水汲み上げ規制の見直しを取りあげました。

特に坂田の残土埋立事業の許可をめぐっては、平成15年に改正された
残土条例の立法趣旨を無視し、当初計画と同事業地に新たな特定事業を
申請していることは誤った条例解釈・運用であると問題提起しました。
事業延長が認められるのは、1年以内、埋立は2割増し以内と
規定されています。
H23年12月20日から26年12月19日までを当初計画として
許可された後、事業者はすでに1年間延長する計画変更を申請し、
許可され、すでに埋立事業は終了しています。
条例に基づけば、新たな延長ともいえる今回の申請は受けつけられません。

「同じ場所で新たな事業として申請受付できるということならば
条例のどの箇所に規定されているのか?と追及すると
「条例文に書かれていないのでできる」と理解不能の答弁。
このやり取りを聞いていた他の委員も「それはおかしい!」と発言。

館山の坂田(ばんだ)現地には、当初計画が始まる5年前に
会派メンバーと訪れています。
この4年間、現地の住民の方々は残土を運ぶダンプカーの過積載が
引き起こす生活道路の危険性や搬入土砂の安全性の問題等で
苦しめられてきました。

地元の漁協や観光業の方々とともに裁判を起こし、生物多様性に富み
豊かな漁場でもある海や川をはじめとする環境や生業を守るため
闘ってきました。
昨年8月には最高裁に上告し、現在も係争中です。
事業者の新規許可申請を受けつけるなどあってはなりません。
残土条例の目的を規定した第1条は、県民の安全確保が主眼であり
業界の経済優先条項とはなっていません。

H15年2月24日に行われた自民党阿井議員の一般質問で
残土条例改正の趣旨について、次のように質しています。
「…地元の住民は、現在行われている事業が無制限に事業場の拡大を
繰り返し、埋立現場が最終的に整備されないまま放置されてしまい、
地元の生活環境や自然環境に悪い影響が出ることを心配しております。
…改正条例では既に許可が出されている事業について、どのように
対応するのか?」

これに対し、石渡環境生活部長が次のように答弁しています。
「…改正条例が施行されます平成15年10月1日以降、改正前の条例
により許可を受けている事業者につきましては、それぞれ改正後の
条例による許可を受けたものとみなします。これにより事業を変更しようと
する場合は、面積は許可面積の2割以内の増加、期間については
許可期間の満了日から1年以内の延長に限定することになりまして、
無制限な事業拡大に歯止めをかけます。」

条例の立法趣旨をないがしろにすることは認められていません。
この問題は森林法の林地開発許可ともリンクしているので
引き続き厳しく目を光らせていきます!

今日は会派同僚議員の山本さん所属の文教常任委員会を傍聴しました。
9月議会から会派の役割分担が変わり、委員会も変わる予定です。
1期目は、総合企画常任委員会と健康福祉常任委員会の委員を
それぞれ2年務めました。
2期目初めは環境生活・警察常任委員会と大変勉強になりました。
委員会は変わっても、引き続き坂田埋立問題についても
しっかり取り組んでいきたいと思います。

夕方5時から、千葉駅そごう前で「立憲主義・民主主義を取り戻す
オール千葉の会」の街宣活動に参加。

小西ひろゆきさん

1週間後に参院選公示を控え、民進党小西ひろゆきさんの訴えも
熱を帯びていました。

マイクリレー
マイクリレーで私もひと言

「誰の子どもも殺し殺させない!」とママの会の皆さん
ママの会の皆さん

いよいよ1週間後は、参議院選の公示です。
国民ひとり一人の幸福追求権、個人の尊重、基本的人権を守る
平和の礎としての現憲法を守り、活かしていくべく闘い貫きます!

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