夜間給食は身体と心の栄養です
12月19日(月)
明日20日(火)は、12月議会最終日。
今月1日から本議会での一般質問が始まり、あっという間でした。
12日文教常任委員会では「夜間定時制高校給食の継続を求める請願」が
再び審議され、結果は自民党会派の提案により、またもや「継続審議」
となりました。
私は、常任委員会で11月16日に出された「あり方検討会」の報告2
について、以下の質問をしました。
・夜間給食の根拠法第2条の定義では、対象者を夜間定時制で学ぶ
すべての生徒としているのに、当局はいわゆる「勤労学生」に限定し
狭義に捉えており、法の趣旨に反するのではないか?
・給食を食べる生徒の割合である喫食率が低下していると分析しているが
ここ数年は横ばい(6割程度)ではないか?
この10年間の喫食率の推移はどうか?
・喫食率に影響したと思われるこの間の要因(自校式からデリバリー方式
への変更、2009年度に廃止された夜食補助、給食費の払い方の
変更等)の分析はどのようになっているのか?
これに対する当局から具体的な答弁はなく、「あり方検討会」における
検証がきちんと行われていないことが分かりました。
給食廃止という結論ありきで「試行的廃止」をしていないのならば
私が問題提起した上記の点について、しっかりと答えられるはずです。
来年度も「引き続きていねいな検証を行う」との方針を打ち出した
のですから、説明責任を果たすよう求めていきます。
このまま「試行的廃止」を続けるならば、今議会で請願を採択し、
来年度はすべての高校で給食を実施するなかで、給食の課題や
今後のあり方について検証すべきです。
事実上給食が廃止された5校では、来年度も厳しい教育環境
におかれることになります。
12月10日、「夜間定時制高校の給食を守る会」の集会に参加。
定時制船橋高校では、夜間給食の学びを実践しています。
生徒たちに「自己負担は310円だが、450円の税金により賄われている」
と伝えています。
当日は、夜間定時制で学んでいる現役の高校生3人から、夜間給食が
あるからこそ勉強や部活をがんばれたエピソード、友達づくりや先生との
コミュニケーションの場として重要な役割を果たしている給食の意義が
改めて語られました。
また、夜間定時制でかつて学んだ障害のある息子さんを持つお母様からも
夜間給食のエピソードが語られました。
定時制高校の中心に夜間給食があったこと、暖かい人間関係の中で
自尊感情が育まれながら学び卒業された息子さんは、いま会社勤めを
しているそうです。
定時制教育への感謝の思いにあふれた素敵なお話でした。
集会の最後に、松戸南高校定時制の生徒さんが集会アピール文を
読み上げました。
夜間給食は、定時制高校で学ぶ生徒たちの命綱であり
身体と心の栄養です。
1兆6千億円という巨額の財政規模の0.01%にも届かない夜間給食を
廃止して、どのようなメリット、行政効果があるのでしょうか?
厳しい環境でがんばる夜間定時制高校の生徒たちに温かい眼差しを
向けてほしいものです。