活動の原点
1月20日(土)
昨日は、夜6:30から市民ネット事務所4階の会議室で
緊急集会「首長の責任とは? 国立マンション訴訟判決に異議あり!」を開催。
1993年、東京都国立市で大学通りのマンション計画をめぐって
景観紛争が起こり、その後、いわゆる国立市景観訴訟に発展。
当時、市長だった上原公子さんと市議会は「市民の憩いと誇りである
景観を守ってほしい!」との市民要望に応え、国立の象徴でもある
桜並木に高さ制限をかける条例を制定しました。
この間、関連する3つの裁判が進行し、昨年12月13日、上原さん個人に
賠償金3100万円の支払いを求める高裁判決が確定。
これに先立ち、上原さん側が最高裁に対し、昨年12月21日に
専門家や8人の自治体首長の意見書を提出すると通告していました。
にもかかわらず、最高裁は13日に突然「棄却」という
トンデモナイ司法判断が下されたとのこと。
しかもその中身があまりにもひどい!
信じられないことに、最高裁自ら議会の「議決」と「決議」を同義語に扱い、
法的安定性を否定しているとのこと。
そして、この内容は昨年12月20日に出された沖縄裁判の最高裁判決と
矛盾するため、20日前の13日に突然の棄却言い渡しになったのでは
ないかということでした。
今回の判決は、何よりも地方自治の首長の発言、行動を委縮させ、
市民自治、地方自治をないがしろにするものであること。
これが判例になってしまっては今後の司法判断に悪影響を及ぼすことは
疑いようがありません。
上原さんは、「民主主義の崩壊の兆し」と断じました。
2005年の裁判から11年経過し、上原さん個人への賠償金の額は
金利がかさみ、なんと4500万円まで増額。
市民のために身体を張って「景観利益」を守った上原さんに対して
あまりにもひどすぎる仕打ちといわざるを得ません。
地方自治の本旨を理解しようとしない「絶望の裁判所」続編です。
これは他人ごとではない、上原さん個人に負担を強いるのはおかしい、
市民自治を救えと基金が設立されました。
以下、詳しい経緯をお読みいただき、ご支援ください。
↓
ひろこがんばれネット(仮)
集会後、近くのお店で懇親会。
上原さんは東京生活者ネットの元代理人、国立市議を2期務めた
私たちの大先輩であり、市民ネット初の首長経験者でもあります。
そして、何よりもチャーミングで芯が強い!
折れない!めげない!前向き!
上原さんの武勇伝に話の花が咲きました。
今日20日は、生活クラブ千葉40周年の記念行事に参加。
朝9時に家を出て幕張のホテルに向かいました。
1976年6月に流山を皮切りに1003人で立ち上がった生活クラブ千葉
が今や43000人の組合員を抱える組織になり、共同購入から
代理人運動(代理人を議会へ送り出す市民ネットワークの活動)、
特養や児童養護施設などの福祉事業にもチャレンジし、
地域とのネットワークを確実に広げています。
とりわけ特養のユニット化やユニバーサル就労など、
新たな社会モデルを発信し、国の制度や法律を変えてきた実績は
素晴らしいと思います。
生協関係者や生産者、来賓等々200人以上で盛大に開かれました。
私は生活クラブ歴は16年ぐらいですが、お米、卵、肉、野菜など
安全・安心の消費財に助けられてきました。
この機会にいろいろな方々とお話しすることができ、楽しいひと時を
過ごすことができました。
そして、生活クラブ千葉の創設者のお一人である北角(きたずみ)
虎男さんにもお目にかかることができました。
北角さんは流山で生協活動を立ち上げ、その直後に流山市議に当選、
後には県議も務められたそうです。
同じ会派を組んでいる流山の小宮清子議員のことも話題にあがり
激励していただきました。
安全・安心の食と農、誰もが自分らしく生きる、多様性を認め合える社会
地域で支えあい助け合うしくみづくり、食・環境・ケアの地域自給圏構想
等々のキーワードが語られ、私たちの活動の原点を改めて思い起こし
元気をもらうことができました。
来週28日(日)は、市民ネットワーク千葉県の総会です。
私たちはどのような活動に力を入れるべきか、問われていると思います。