市川工業定時制高校へ

5月31日(水)

先週から今週にかけて、各種団体の総会や講演会、小学校の運動会等々に
ご案内をいただき、あちらこちらに出かけています。
ブログでのご報告が滞り、申し訳ありません。

一足飛びに昨日のご報告です。

午前中は、県庁で幕張総合高校における前期入試選抜の問題で
担当課にヒアリング。
学校現場も県教委も「不正入試はなかった」との認識を示していますが
県民目線から見れば、公正・公平な手続きとは到底言えません。
来年度入試に向けて、しっかりと改善につなげられるよう
引き続き働きかけていきたいと思います。

午後からは、教育会館に移動し、国保運営協議会を傍聴。
来年度からの国保「都道府県化」に向けて、現在、千葉県の
運営方針を策定中であり、その骨子案が議論されました。
関心が寄せられている市町村における「一般会計からの法定外繰入れ」
については、目的が赤字解消ではなく政策的なものであれば
市町村の判断に委ねるという形で決着しそうです。
一方、県内一律の保険料をめざす「統一化」については、見送られました。
詳しく書きたいところですが、これから出かける時間が迫っているので
あしからず…。

国保運営協議会の後、急ぎ足で市川工業定時制高校へ。

市川工業高校へ
総武線に飛び乗り、会派の小宮さん、山本さんと本八幡で下車、
7分程度歩いて、学校に到着。

野崎校長先生・江口教頭先生から、学校の概要や夜間給食について
お話をお聞きしました。
創立75年の本校は定時制が前身で、他の工業高校にはない
建築科やインテリア科が特徴とのこと。
定時制には約150人の生徒さんが学んでおり、外国籍や外国につながる
生徒や中学で引きこもりがちだった子どもたちも増えているそうです。

生徒の2/3にあたる約100人が主に長期・短期アルバイトや
家業等で働いており、正社員はわずか4人。
働いていない生徒は、50名ほどだそうです。

給食を食べる生徒の割合も高く、昨年度は61%でしたが
年度当初の現在は、約7割とのこと。
育ち盛りの子どもたちにとって、給食がお腹も心も満たす
心強い存在となっていることは間違いありません。

18:00から給食の時間ということで、早速食堂へ移動。
食堂

今回は、教育振興部の桜井次長をはじめ、藤谷学校安全保健課長や
担当職員の方々を含めて6名もご同行いただきました。
お忙しいところ、本当にありがとうございました。
給食を含めて子どもたちの様子をご一緒に見ていただけたことは
とても意義があったと感謝いたします。

市川工業2

食堂に入ると、たくさんの生徒さんたちが「こんにちは」と
笑顔であいさつしてくれました。
先生方も子どもたちに声がけし、とてもいい雰囲気です。

私たちも、おかずやごはん・汁物をセルフでよそって
テーブルへ。

珍しいもの発見!
市川工業3
いすと一体化したテーブル

今日の献立は…
市川工業の給食

30日のメニュー
メインは鯖の竜田揚げ、青菜のソテー、ごぼうサラダ、五目スープ

野菜と魚たっぷり、温かく美味しい給食でした!
これで、1食320円とは…、栄養士さん、業者さんに感謝です。

ほとんど男子(女子は数名)といった印象でしたが、
とにかく食べるスピードが速い!
近くにいた一人の生徒さんとかろうじて話すことができましたが
あっという間に周りからいなくなってしまいました…。
給食時間は25分でしたが、この日は短縮授業だったので
足早に教室に向かっていったようです。

給食を食べ終えて、授業の様子を見学。

授業見学1
機械電気科の実習室にて

デザイン科の作品
デザイン科の作品

こちらは、国語の授業
国語の授業
みんな熱心に学んでいます。

外国人生徒に対しても、多言語の教育相談員がサポート。
日本語を継続的計画的に指導するレインボウルームがあります。

生徒たちは、電気工事、電子溶接工作等の総合技術コンクールでも
優秀な成績を修め、部活動も盛んにおこなわれています。
特に、野球部は県大会で4年連続優勝。
2・3年前は、全国定時制通信制野球大会で
2年連続、3位!!と好成績を修めています。
仕事と勉強だけでも大変なのに、素晴らしいですね。

そんな子どもたちの日々のがんばりを支えてきたのが、夜間給食。
育ち盛りの身体と心に栄養を補給し、友人や先生とのコミュニケーション
の橋渡し役となっています。

これまで築き上げてきた和やかな教育環境がこれからも続くように
定時制給食は絶対になくしてはならないと改めて思いました。