「旧優生保護法のもとで行われてきた強制不妊手術の問題」の学習会に参加しました

「旧優生保護法のもとで行われてきた強制不妊手術の問題」の学習会に参加しました

午後13時半から市民ネット事務所で「旧優生保護法のもとで行われてきた強制不妊手術の問題」を学習しました。

始めに上映されたDVDでは、脳性麻痺の障害をもつ広島の女性が証言。彼女は二十歳の時に何も知らされないままコバルト照射を1週間受け、子どもを生めない身体になりました。施設に入るため親の言うことに従ったが分かっていたら絶対に拒んだと語りました。

旧優生保護法は1996年に廃止されたが、施行から約50年もの間に分かっているだけでも約2万5000人に不妊手術が行われ、そのうち1万6500人が強制手術を受けました。

改正後すでに20年が経っているが被害者の救済は一切行われてこなかったが、被害者が勇気を持って声をあげ、ようやく全国弁護団も結成されたところ。千葉県のこれまでの調査では234人の被害者がいることが分かり、最年少は11才の少女も含まれています。精神や知的障害の方々がターゲットにされてきましたが、改正後も障害を理由とした不妊手術は皆無とはいえないとのこと。

かつて市民ネットの政策調査室スタッフで現在は女性障害者ネットワークで活動されている佐々木貞子さんにお話しを聞きました。ご自身も視覚障害があります。

この間の被害者の歩みを伺い、改めて障害のあるなしで自己決定権が奪われてきた現実、人権がないがしろにされてきた当事者の怒りと悲しみを深く感じました。

この問題は終わっていません。私たちもともに声をあげていきたいと思います。