中央児童相談所 会派視察

今日は午後1時から、会派同僚で船橋市選出の野田剛彦議員の一般質問。
災害要援護者の緊急移送、住宅耐震化、骨髄移植ドナー支援、ヘアドネーション推進等々、県民生活に密着した課題が取り上げられました。

中央児童相談所 会派視察

本議会終了後、会派メンバーと社民党の小宮議員と天台にある中央児童相談所へ。

奥野所長、清川次長と石井次長から、児童虐待を中心に現場の対応状況や課題についてお話を伺いました。

中央児童相談所は、佐倉市や酒々井町を含む10市2町という広いエリアを管轄しています。
昨年度の相談受付件数は、5001件で10年前の約2倍。
そのうち虐待件数は、2090件と4倍とのこと。
DV目撃など心理的虐待や医療ネグレクトが増えています。
児童福祉司一人当りの担当ケースは平均でも60~70件と大変な数です。

また、一時保護所の定員は25名ですが、いつも満所状態で昨年度は平均で34人、多いときは49人という日もあったそうです。
昨年度は306人が平均40日間もここで暮らしたとのこと。

当相談所は施設の老朽化に伴い、青少年会館に移転することになってはいますが、居住環境としては厳しいものがあります。
しかし、数年前に訪問した頃と比べてお手洗いなどは新しくなっていました。

一時保護所では、友だちとボードゲームをする子、一人静かに勉強する子、骨折して安静にしている子、お風呂から上がってさっぱりした表情の子、さまざまな子どもたちの姿がありました。

夜になれば、部屋一杯に布団を敷き詰め、ぎゅうぎゅう詰めで寝なければなりません。
そして不安を抱えた子どもたちに寄り添い、夜の間お世話する職員さんが3~4人。
想像するだけでも大変です。
現場の皆さんの奮闘に頭が下がります。

今議会では、1億8800万円の補正予算で児童虐待への対策強化が提案されています。
これで充分とは言えないとは思いますが、未来ある子どもたちの命を守り、希望ある将来につなぐために、最大限の取り組みを進めていきたいと強く思います。

中央児童相談所 会派視察