佐倉市議会 代表質問・水道水の行方は?

朝から雨降りで梅雨真っ只中です。
今日は県議会で商工労働と農林水産常任委員会が開かれていますが、会派の所属委員に任せ、佐倉市議会のインターネット中継を視聴しています。

代表質問のトップバッターは、最大会派「さくら会」の桜井道明議員。
オリンピックのホストタウン対応、岩名運動公園整備、佐倉図書館建て替え、西部自然公園整備、道路や防犯問題等々について質問。
それに対して、西田三十五新市長が初答弁。
やや緊張気味の様子で、市政運営に当たる緊張感が伝わってきました。

私が注目していた水道事業についても、具体的な答弁がありました。
先般の水道法改正は必要なものとしながら、佐倉市として「広域化の検討を優先し、民営化は現時点で考えていない」とのスタンス。
一昨年から印旛7市1町1企業団で末端給水統合研究会を発足し、今年4月に基礎調査を終え、メリットデメリットの具体的な検討に入ることは私も聞いています。

八ッ場ダムや霞ヶ浦導水事業の完成に伴う河川水の増加、言葉を変えれば地下水削減の数字についての答弁がありました。

・現在
1日当りの受水量(河川水)19500立方メートル
で、地下水6割/受水4割
・来年3月八ッ場ダム完成の場合
受水量24500立方メートルで、地下水5割/受水5割
・4年後に霞ヶ浦導水完成の場合
受水量42000立方メートルで、地下水2割/受水8割

しかし、現在の施設能力は24500立方メートルなので42000を受水するためには10年かけて新たな施設整備が必要との認識も示されました。

そして、水道料金は、八ッ場ダム完成で5%アップ、霞ヶ浦導水完成で30%アップの見込みとのこと。
即時の値上げは考えていない、段階的に慎重に検討するそうです。

佐倉市も国のダム推進に抗えず、厳しい状況に置かれていますが、人口減少、水余り、財政難の実情に逆行する水政策はとるべきではありません。

水循環法の理念に照らし、地下水の適正利用という観点で佐倉や酒々井をはじめ印旛地域の暫定井戸を継続できるはずです。

安全で美味しく安価な地下水は、私たち市民の財産です。
この8年間、県議会で県環境保全条例の見直しによる地下水の継続利用を訴えてきました。
いよいよ迫った水問題。
課題解決に向けて、今期も全力投球してまいります!

佐倉市議会 代表質問・水道水の行方は?

佐倉市議会 代表質問・水道水の行方は?