命を守る治水政策 県の取り組み姿勢を問う

25日豪雨により、佐倉の鹿島川や高崎川の流域では今なお浸水被害に苦しめられています。
昨日からのマスコミ報道では、鹿島川馬渡にある水位観測所が今年8月からの故障に対応できていなかったとのこと。

このことについて市民の方からのお問い合わせもあり、今日は河川環境課に詳しい状況をヒアリングしました。

県内には水位観測所が108箇所、雨量観測所が99箇所があり、そのほとんどが単独設置。
例年、水防費として約1億円で水位計や雨水計の更新、予防修繕、事故対応が行われているそうです。

今年度に入って故障した水位観測所は、報道された佐倉の鹿島川の他、高崎川鏑木橋、木更津の矢那川極楽橋を含めた9箇所。
具体的な箇所は、画像データをご確認ください。
いずれも今年度予算で対応するとのことです。

今年度に入って故障した水位観測所

特に佐倉の馬渡観測所については、今回の豪雨で水没し、併設していた雨水計も故障、内部の機械系統もダメになり、改めて修復工事が必要です。
早急な対応を求めました。

通常の点検作業は月1回の外部委託ですが、今回の豪雨災害を受けて総点検させるそうです。
また、修繕完了までは、各土木事務所の職員に現況把握を行わせることを確認しました。

今回の豪雨は、予測困難な突発災害だったのか?
印旛沼を管理する水資源機構が台風15号・19号の時と同じように、沼の水位を事前に下げる「予備排水」を行ったのかどうかは、現時点で確認できていないとのこと。

いずれにせよ、同程度の災害が今後も千葉にやってくることは、容易に予測されます。
県民の命を守るための治水政策。
県自ら主体的に考える局面に来ています。