教育フォーラムちば2020・これからの学校の在り方を考える〜子どもたちのwell-beingのために

教育フォーラムちば2020

午後2時から「教育フォーラムちば2020」に参加。
連合千葉と千葉県及び千葉市教職員組合の主催です。

来賓挨拶の後の基調提案では、外国語教育、道徳の教科化、プログラミング教育など様々な変化の波が学校現場に押し寄せる中、子どもたちの健やかな成長のために教職員や私たち大人はどのような教育環境をめざしていけばいいのか?と問題提起。

参加者全員が,赤白ボードを使ってクエスチョンに答えました。

小学生の時に黄色の帽子をかぶっていたか?
学校が楽しかったか?
給食を食べ終わるまで残されたか?
今の学校は変わった方がいいか?などなど。

自分が受けてきた教育を基準に考えてしまいがちですが、多様な視点から学校や社会の在り方を捉えてみようという趣向です。
場が和み、次の講演に繋がったと思います。

講師は、上智大総合人間科学部の澤田稔教授。
「子どもたちのwell-beingのために」という演題の副題がまさに教育の核心であることが具体的な事例を通して伝わってくる素晴らしいご講演でした。

教育フォーラムちば2020

教育フォーラムちば2020

Well-beingとは、幸福、福祉、福利、健康、満足のいく状態、安寧などと訳されることが多い。
また、OECDの国際報告書では「生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力である」と定義し、コンピテンシー(資質・能力/有能さ)より、上位にあるとのこと。

そうした子どものwell-beingを実現する教育の三大要素は、
インクルージョン(包摂性)
コンピテンシー(資質・能力/批判的思考力)
デモクラシー(民主主義)

教育フォーラムちば2020

とりわけ学校におけるインクルージョンの重要性を力説されました。
具体的な事例として、米国ボストンのミッション・ヒル・スクール、世田谷区立桜丘中学校の学校改革、大阪府西成高校や神奈川県田奈高校における「校内居場所カフェ」を紹介。
特に校内居場所カフェについては、これまで私も現場の先生方と取り組んできたことの意義が改めて整理できました。

2時間弱の講演があっという間に感じられ、もっとお聞きしたかった!
終了後、澤田先生が訳された「デモクラティック・スクール 力のある学校教育とは何か」を購入。

一人ひとりの子どもが
「民主的な主体」として育つ
教育実践の「物語」〜公教育の再生へ

サブタイトルに期待が膨らみます!

教育フォーラムちば2020