千葉県がんセンター新棟竣工記念式典/ 千葉県私学振興大会
今日は午前10時から千葉県がんセンター新棟竣工記念式典に出席しました。
昭和47年11月に日本で3番目のがん専門病院として開設した同センターは、これまでがん診療連携拠点病院として指定され、がんゲノム医療拠点病院や小児がん連携病院に指定されてきた沿革があります。
しかし、施設の老朽化や狭隘化が進み、平成24年に施設整備基本計画を策定、ようやく新棟建設の道筋が立てられました。
その途中には腹腔鏡手術に伴う医療事故等々、数々の困難に直面しながら、新病院建設に至りました。
これまで私も何度か病院現場を訪れ、施設改修の必要性を痛感してきただけに、新棟開設は感慨深いものがありました。
特に、通院しながら治療を行うがん薬物療法センターでは、明るく広々としたフロアにリクライニングチェアが導入され、リラックスできるスペースがとられていました。
約10年前、初めて視察した折には、狭いスペースにカーテンで仕切った野戦病院さながらの有り様に大変驚いた記憶があります。
また、県議会の健康福祉常任委員会でも議論された温熱療法装置(ハイパーサーミア)も県内で初の導入となります。
放射線療法や化学療法との併用など、治療法の選択肢が広げられるのは嬉しいことです。
式典には、県医師会、千葉大学や県内医療機関や全国のがん研究センターの関係者の方々が多数列席されました。
今や2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなる時代。
がんは不治の病ではなく、誰もが罹りうる病気でもあります。
千葉県のがん医療の拠点として当センターが県民の命を守り支える使命を果たすため、さらなる発展を切に願います。
午後からは、幕張メッセで開かれた私学振興大会に出席。
コロナ禍で生徒は出席できず、少し寂しい雰囲気でしたが、私公格差の解消による教育の充実を求める決議が採択されました。
医療と教育の充実に向けて、より一層取り組む思いを新たにした1日でした。