震災復興のあり方を考える(その2)

今朝おそるおそるこのブログを確認してみたら、不安的中。
深夜遅く書いた文章がほとんど消え、書き出しの数行だけが残っていた。
あの時間は何だったのだろうか…と後悔しきりだが、寝ぼけながら
何かミスしてしまったのだろう。
にもかかわらず、意味不明の内容に「拍手」してくださった奇特な方が
1名いらっしゃった。
ありがとうございます。励みになります。
今日は泣く泣くもう一度、新たに文章を書き直した。

と前置きが長くなったが、先週8日(金)、朝から夕方までの代表質問
ヒアリングを終え、友子さんと霞が関で開かれる日弁連のシンポジウムに向かった。
テーマは、「女性こそ主役に!災害復興 東日本大震災後の
日本社会の在り方を問う」。
被災地からの報告や大沢真理さん、竹信三恵子さん、男女平等の
活動をされている弁護士さんたちによるパネルディスカッションなど、
とても充実した内容だった。

残念だったのは、国会議員の皆さんの挨拶が長く、ディスカッションの
時間が大幅に短くなったこと。
民主、自民、公明、共産、社民、みんなの党の議員が来賓として
駆けつけたが、最初の議員の話が長いとその後の人も連鎖的に
長くなる。
集会の趣旨を理解して早めに切り上げてほしいものだ。

しかし、その後の司会進行とパネリストたちは見事だった。
話のポイントを要領よく伝える能力はさすがで、時間内で集会の意義を
確認することができたと思う。
消化不良なので、追って配布された資料を熟読しなくてはならないが…。

震災後、多くの民間団体が被災者支援を行っているが、報告者である
みやぎジョネットの草野祐子さんは、支援物資をとどけるだけではなく、
被災者が安心して話ができる居場所をつくり、一人ひとりの心に
寄り添う支援をめざしているとのこと。

福島のいわき市で弁護士をしている菅波香織さんは、
原発事故後に日常生活が壊れ、子どもも大人も苦しんでいる
具体的なエピソードを話して下さった。
彼女はいま5人目のお子さんの出産を控えているが、
避難せず福島にとどまることが果たしてよいのかどうか、
半年間、葛藤しながら生活してきたとのこと。
また、学校では放射能問題をめぐって保護者の間でも
ぎくしゃくし、教師へ放射能の対応を問うたところ、「国を信じられない
なら日本国民をやめるしかない」と返され、呆然としたそうだ。
まるで戦時中のようではないか。

シンポジウムでは、格差のある社会が災害に弱いこと、
経済優先ではなく被災者中心の復興計画にすべきこと、とりわけ
人権の回復という視点から復興を考えることが大切であることを確認した。
そのためには、男女共同参画の視点がカギとなる。
しかし、国の災害復興会議のメンバー15人のうち女性はたったの1人。
自治体でも女性の参画率は同じように低く、この部分を大きく変える
ことが、震災に強いまちづくりにつながる。
この視点の重要性を共有するところから、始めなくてはならないと思う。