産廃最終処分場見学(その1)

10月24日(月)
朝8時半に佐倉を車で出発し、君津の産廃最終処分場に向かった。
カーナビで目的地付近まではスムーズだったが、処分場の入り口
からは山や谷を蛇行する林道をしばらく走り続け、ようやく管理棟にたどり着いた。

今回見学させていただいたのは、君津環境整備センター(新井総合施設株式会社)。
H16年にオープンした施設である。
最新技術を駆使した遮水構造により、地下水や川の汚染など周辺環境への
負荷を与えないように設計されているとのこと。
これが、そのために処分場に敷き詰められているいわゆる遮水シートの見本。
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見学が午前中と短時間で広大な場内をすべて回れなかったが、
浸出水処理の工程を説明していただいた。

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県内の清掃工場の焼却灰や上下水道汚泥からは放射性物質が検出されており、
およそ20か所から搬入されているとのこと。
我が佐倉市、酒々井町清掃組合からも運ばれている。
6月に原子力対策本部が出した通知により、8千ベクレル以下のものが
県内3か所の最終処分場に搬入されている。
8月末に環境省は8千ベクレル以上のものも条件付きで埋立可能としたが、
オフォーがあってもこちらでは受け入れない方針だそうだ。

大量のフレコンパックの前で(佐倉の代理人、伊藤さんと五十嵐さん)
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放射性物質を含んだ廃棄物の取り扱いについて、自主管理規定を
設け、その結果についても公表するようにとの県から通知があり、
11月初旬にはホームページでお知らせするとのこと。
また、事務職を含めた従業員に線量計を持たせ、累積被ばく線量を
測り管理するなど、慎重な対応をしていた。

しかし、国の暫定基準値の妥当性も含めて、放射能への対応策を
どのようにとって行ったらよいのか、行政も民間も暗中模索の状態だ。
私たち人間が管理できる期間は、放射線量減少にかかる年月には及ばない。
最新鋭の科学技術を駆使してどこまでの対応ができるのだろうか?
山林の中にUFOでも降り立ったような人工構造物を前に、
複雑な気持ちになった。
その2に続く。